クーラントの交換時期と手順を徹底解説!分かりやすくお伝えします!

スポンサーリンク
この記事は約17分で読めます。
※このブログでは、プロモーション広告を利用しています。
※このブログでは、プロモーション広告を利用しています。

みなさんは車のエンジンオイルはまめに交換されているかと思いますが、ラジエーターのクーラント(ラジエーター液・冷却水)はどのくらいで交換されてますか?

 

実は私もエンジンオイルは5,000km(もしくは半年)で交換してるのですが、クーラントに関してはそれほど気にしていませんでした(;^_^A

 

だってクーラントの名称がLLC「ロングライフクーラント」って書いてあるから、それはそれは長い間持つのかなって(笑)

 

でも先日のラジエーターキャップトラブルの時に、これではいけないと反省しまして調べてみる事にしました。

 

今回はクーラントの交換時期と交換方法、それに伴い知っておきたいポイントなどをまとめてみました。

 

スポンサーリンク

クーラントの交換時期を知ろう!

まずはその交換時期ですが、一般的には2年に1回(もしくは2万Km毎)となっています。

 

車検毎に交換すると管理しやすいかも知れませんね。

 

それと最近の車は更に長持ちする「スーパーロングライフクーラント」という物があり、新車から10年も持つ物もあるようです。

車の取り扱い説明書に記載されていますので一度目を通しておきましょう。

 

では交換しないで乗り続けると、どんな事が起こるのでしょうか?

 

スポンサーリンク

クーラント劣化によるトラブル

クーラントが劣化してしまうとエンジンの冷却性能が落ちてしまい、十分な冷却が出来なくなったり錆で詰まってしまい、最悪エンジンが高温になり過ぎてエンジンのオーバーヒートや焼き付きを起こしてしまうのです!

エンジンブローとなると、載せ替え作業などで多額の修理費用が掛かります。

 

更に劣化したクーラントは金属腐食を促進させてしまい、ウォーターポンプの故障につながる事も考えられます。

 

この様な状態にならない為にも、しっかりクーラントの交換サイクルを把握しておきましょう。

 

スポンサーリンク

クーラントの劣化を調べる方法

交換サイクル年数は約2年と書きましたが、前回いつ交換したのか分からない中古車だと一体どうしたらよいのでしょうか?

 

そんな時はリザーバータンクの色を見てみて下さい。

 

実はクーラントの色を見れば交換時期がある程度分かるんですよ!

 

POINT

クーラントは古くなって劣化すると、茶色に変色します。

最初が何色であれ、茶色くなっていたら交換時期なので交換しましょう!

 

スポンサーリンク

クーラントの色の違いの意味

クーラントの色は全部で4色あります。

 

緑(ロングライフクーラント)



赤(ロングライフクーラント)



青(スーパーロングライフクーラント)



桃(スーパーロングライフクーラント)


 

交換時期はロングライフクーラントが約2年毎、スーパーロングクーラントが約5~10年毎になります。

よく違う色のクーラントは混ぜても大丈夫という方がいらっしゃいますが、やめた方が良いです。

理由は以下の通りです。

 

POINT

スーパーロングライフクーラントの青や桃にロングライフクーラントの緑や赤を混ぜ てしまうと、性能が落ちてしまい長持ちしなくなります。

 

・クーラントの劣化具合は色で判断します。

・茶色に変色していたら交換時期となりますので、新品の状態で色を混ぜてしまうと判断が出来なくなるのでやめましょう。

では、早速交換手順をご案内します!と言いたい所なんですが、その前に知っておくべきポイントをいくつか先にご紹介しておきます。

 

スポンサーリンク

クーラントの役割って何だろう?

クーラントはエチレングリコールという不凍液で環境負荷物質になります。

クーラントには3つの役割があります。

  1. 防錆(錆を防ぐ)
  2. 防泡(泡立ちを防ぐ)
  3. 不凍(凍らせない)

この3つの役割を持つクーラントによって、エンジンの冷却を行っています

 

では、クーラントの代わりに水だけではだめなのでしょうか?

 

はい、水だけではダメなのです。

 

なぜ水ではダメなのかと言うと、水だと冬場に凍ってしまうからなんです。
凍ってしまうと、ラジエーターの細いチューブなどが詰まってしまう恐れがあります

 

ちなみにエアコンの暖房もこのクーラントの熱を利用していますので、暖房も使えなくなります。

 

そして水だけでは内部がサビてしまいます。

また、クーラントには泡消(ほうしょう)作用があり、キャビテーション(液体の流れによる圧力差)を抑える働きがあります。

これにより泡がウォーターポンプの羽に当たって羽を痛めるのを防いでいるのです。
ウォータポンプの羽が破損してしますと、クーラントを循環出来なくなりオーバーヒートの原因にもなります。

 

 

 

スポンサーリンク

クーラントの希釈率について

クーラントには希釈済みタイプ(ストレート)希釈するタイプがあります。
希釈済みタイプですとそのまま入れるだけなので簡単です♪

 

希釈するタイプですと、おおむね30%~50%に希釈するようになっています。
北海道などの『寒冷地仕様』だと濃度は高めに設定されていて、より凍りにくくなっています。

 

どちらのタイプも性能的には変わりませんので、お好みで選んで下さい。

 

希釈するタイプは、原液をラジエーター内に入れて後から水を足すやり方ですと、希釈度がバラついてしまいがちですのでおススメしません!

 

そこでおススメのやり方をご紹介。

まず、1.5Lくらいのペットボトルを用意します。

このペットボトルを使って、規定の希釈率の希釈液を作ります。

例)水70% 原液30%=希釈率30%

そして、じょうご(ろーと)を用意します。

じょうごをラジエーターの注ぎ口にセットし、先ほど用意した希釈液を入れていきます。

じょうごが無い場合はペットボトルの注ぎ口から10Cmくらいで切って作っても良いでしょうが、100均にも売っていますので1つ買っておくと何かと使えて便利ですよ♪

 

なぜ希釈率にこだわるかと言いますと、薄すぎても濃すぎても良くないからなんです。

POINT

薄すぎる場合:冷却性能は上がりますが、ラジエーター内に錆が発生しやすくなります。

濃すぎる場合:冷却性能が低下しますが、凍結温度は上がります。

 

濃すぎると液自体がドロドロとした感じになり、細いチューブなどは詰まりを起こす
可能性があります。

希釈率を図るのには濃度計と呼ばれる測定器が必要になりますが、一般の方はほとんど持っていないと思いますので整備工場やガソリンスタンドなどで測ってもらうと安心です。

(濃度計)

よくTVなどで果物の糖度なんかを図っている機械です。

 

さて、これらを踏まえた上でいよいよ交換してみましょう!

 

スポンサーリンク

クーラントの交換手順

①まずは、古いクーラントを抜く作業から入ります。

ラジエーターの下側にクーラントを受ける缶やトレーなどを用意しセットします。

 

ラジエーターの下側の左右どちらかに付いているドレンコックを開けて抜いていきます。

※この時先に、ラジエーターキャップを外して圧を抜いておきましょう。

 

②1度では全て抜けきれないので、1度ドレンコックを締めます。

水道水をラジエーターキャップの所から注ぎ満タンにします。

車のエンジンを掛けて、エアコンの暖房をMAXで風量を全開で回してアイドリングさせます。

ラジエーターファンが回ったらエンジンを切ります。

ラジエーターファンとは、ラジエーターの裏にある白い扇風機の羽根みたいなやつです。

これで、エアコンの方の配管内の古いクーラントを抜く事が出来ます。

 

ドレンコックを開けて再び水を抜きます。

 

この作業を2~3回繰り返します。

これにより、ラジエーター内部の古いクーラントを全て除去する事が出来ます。

 

 

③リザーバータンクも外して中をすすいで洗っておくと更に良いです。

※取り外しが分からない場合は無理に行わなくても良いです。

 

④ドレンコックを締めて、新しいクーラントを入れます。

入れ終わったら②で行ったアイドリングと同じやり方でエア抜きを行います。

ラジエーターキャップの所から見ていると、ポコポコと泡が出るのが見えます。

 

この泡がエアーですので、エアーが抜けた分クーラントが減ります。

泡が小さくなったら減った分の新しいクーラントを足してキャップを締めます。

 

エア抜きには車種によっては泡抜きニップルという物があり、そこを緩める必要がありますので、事前に場所を調べておきましょう。

リザーバータンクがいっぱいになるくらいまで補充します。

 

ちなみにラジエターキャップも消耗品ですので、ついでに交換すると手間が省けます。

ラジエターキャップに関する記事はコチラ↓

 

これで作業は終了となりますが、忘れてはいけないのが抜いたクーラントの処理。

 

産業廃棄物なので、法的にも河川等に流すのはNGです。

 

 

スポンサーリンク

古いクーラントの処理の仕方

廃棄は産業廃棄物となりますので、川や海に流してはいけません。


ご自分で交換する際は、抜いた古いクーラントを処分する方法を考えておく必要があります。
それが難しい場合は、お店にお願いするようにしましょう。

 

ガソリンスタンドかクーラントを購入したお店などに、廃棄できるか聞いておくと良いでしょう。

この場合有料になる事が多いのと出来る所と出来ない所があるようなので、事前にしっかりリサーチしておいて下さい。

 

 

その他の方法として、液体を固めて可燃ゴミとして捨てるという方法があります。

詳しくは『液状廃棄物凝固剤』で検索してみて下さい。

もし固めて可燃ごみで捨てる場合は、完全に固形になるように処理してから捨てるようにします。

間違っても半液体状態で廃棄しないように注意して下さい。

 

スポンサーリンク

お店で交換を頼むとどのくらいかかるの?

【オートバックス・イエローハット共通】

作業工賃:2,000円(税込2,160円) クーラント代別

作業工賃:2,500円(税込2,700円) クーラント代込み

所要時間:30分~

安く済ませたいならコチラでしょう。

ただし週末は混み合いますから、待ち時間が長くなる可能性もありますので朝一から行くことをおススメします!

 

ディーラー系

作業工賃:5,000円前後 クーラント代別

所要時間:30分~

 

ディーラーさんだとクーラントチェンジャーという機械を使用します。

ラジエター内を真空にして、排液と補充を行えますのでエア噛みもなくスムーズに行えます。

多少高いですがコチラの方が確実に交換を行えます。

※クーラントは1Lで約1,000円前後なので、車によっては金額が変わってきます。

 

 

 

スポンサーリンク

まとめ

  • クーラントの交換時期は、おおよそ2年に1回(最近の車だと10年持つものもある)
  • クーラントの交換を怠ると、エンジンのオーバーヒートや焼き付き、ウォーターポンプの故障などのトラブルが起こりやすくなる。
  • 緑・赤:ロングライフクーラント(約2年毎の交換)
  • 青・桃・スーパーロングライフクーラント(5~10年毎の交換)
  • 違う色のクーラントは混ぜない(性能の低下や、劣化具合の判断が出来なくなる為)
  • じょうごがあると作業しやすい
  • 交換は、ドレンボルトとキャップを外してクーラントを抜いて新しいのを入れ替えるという手順。
  • クーラント補充後もエア抜き作業をして最後に減った分クーラントを補充する
  • 古いクーラントはガソリンスタンドや販売店に廃棄できるか確認する。
  • お店で交換すると、オートバックス・イエローハットで工賃2,000円、ディーラーで工賃5,000円程度+クーラント代(1Lで約1,000円)

 

いかがだったでしょうか?

簡単そうで割と手間がかかるのがお分かりいただけたでしょうか?

 

難しいと感じた方はお店にお任せした方が安心だと思います。

費用もクーラントが1,000円~2,000円程度と、工賃も2,000円~5,000円ほどで出来ます。

 

それとやり方には数種類あって、人によっては少し違う手順の方もおられます。

ヒーターは風量最小とか、もしくは付けないとか。

エア抜きは走りながら抜くとか、様々な方法がネットには溢れかえっています。

 

今回ご紹介したやり方はその中の1つだと認識されて下さい。

簡単に言ってしまえば、古いクーラントを抜いて新しいクーラントを入れてエア抜きして終わりな訳です。

 

そこさえブレなければ、後は車種によって違いもあると思いますのでディーラーさんや整備工場で聞いてみると良いでしょう。

 

作業される際は、くれぐれもケガの無いよう気を付けて行って下さい。

 

 

【 人気ブログランキング 】

ブログランキングに参加中です。

応援して頂けると嬉しいです!

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました