セルフのガソリンスタンドで、タイヤの空気を入れたことってありますか?
フルサービスのスタンドでは、店員さんに頼めば当たり前に出来るこのタイヤの空気入れですが、実はセルフのスタンドでも出来るんです。
もちろん、セルフでも店員さんにお願いすればやってくれますが、実に簡単なのでご自分でやってみてはいかがでしょうか?
車というのは、自分で手をかけてあげるとより愛着が沸くものですよ♪
しかも、タイヤの空気圧を管理すると燃費にも影響したり、タイヤの寿命にも関わってきますから、やりがいがあります。
どれくらいの時間で出来るの?
え~、何だか難しそう
空気入れの使い方が分からない
などなど、初めての時は色々と分からないものですよね。
そこで今回は、行きつけのセルフのガソリンスタンドで定期的にマイカーの空気圧調整を行っている私じろーパパが、タイヤに空気を入れる方法を詳しくお伝えします!
タイヤの空気入れる道具
ほとんどのセルフのガソリンスタンドには、エアキャリーという持ち運び可能な空気入れが店舗の外に置いてあります。
エアキャリーとは、エアキャリア、エアインフレーターとも呼ばれ、タンクの中に圧搾空気(あっさくくうき)が入っていて、持ち運び可能な空気入れのことです。
固定された据え置き型の空気入れと違って、給油コーナーで給油してからその場でタイヤの空気入れが出来る優れものなんです♪
わざわざ空気を入れるために車を移動させなくても良いですし、作業時間もタイヤ4本いれても約5分程度で終わります。
エアキャリーを使った空気の入れ方
では早速、このエアキャリーを使って空気を入れてみましょう!
まず大前提として、車はエンジンを切った状態で作業します。
なぜかと言いますと、万が一空気を入れている最中に車が動いてしまうと危険だからです。
それと、出来ればタイヤが冷めている(タイヤの中の空気が冷めている状態)時に行うのが理想です。
走行直後はタイヤの温度が上がって、空気圧も10~20kpa(キロパスカル)ほど高くなっています。
街乗りでスタンドまで下道だけ走って来たような場合は、それほど気にしなくても良いレベルですから、普通に入れて大丈夫です。
ただし、高速道路を長い時間走ってきたような場合は少し冷ましてから入れるか、あらかじめ10~20kPaほど多めに入れれば問題無いです。
冷めた時に丁度良くなります。
【作業手順】
- エアキャリーを取りに行き、車のところまで持ってくる
- タイヤの適正空気圧を確認する
- タイヤのバルブキャップを外して、エアキャリーのノズルをバルブに押し当てる
- 適正空気圧になるように、エアキャリーの2つのボタンで調整する
- バルブキャップを締める
それでは順番に見ていきましょう。
エアキャリーを取りに行き、車のところまで持ってくる
給油した時に特に混んでなければ車はそのまま停めておいて、エアキャリーを借りてきましょう。
給油しないで空気入れだけというのも出来ますが、出来れば給油のついでの方が心理的に借りやすいですかね(;^_^A
店員さんに「空気入れ借りますね~!」と一声かけるのをお忘れなく!
(忙しくて近くに店員さんがいない場合は、声掛けなしでも使えますので安心して下さい)
こんな感じでエアーキャリーは、エアー補給出来るところに掛けて置いてあります。
〇印の所にセットするとエアーがチャージされる仕組みです。
タイヤの空気を入れていて、途中でエアキャリー内の圧搾空気が減ってしまったら、ここで補給出来ます。
〇印の辺りを持って、上に持ち上げれば簡単に取れます。
タイヤの適正空気圧を確認する
タイヤの適正空気圧とは、純正サイズのタイヤに定められた適正な空気圧のことです。
この数値を把握していないと空気圧をどれだけ入れれば良いのか分からないので、必ず確認しないといけません。
※インチアップした場合は適正空気圧も変わりますので注意しましょう。
計算方法が分からない方はコチラの記事を参考にされて下さい。
タイヤの適正空気圧は運転席のドアの後ろの方にシールが貼ってありますので、そこを見て確認しましょう。
これは私の車の場合ですが、古い車は表記がkg/㎠(キログラムフォース)になっています。
現在はkPa(キロパスカル)表記に変わりました。
ただし、外車の場合は同じ場所か給油口のフタの裏にあることが多いです。
見つからなければ、メンテナンス本などにも表記がありますので事前に調べておきましょう。
私の車は2.3kg/㎠=230kPaが適正空気圧となります。
これは下限値ですので、この数値を下回らないように管理しましょう。
タイヤの規格によっても適正空気圧は変わってきますので、不安な方はコチラの記事で確認しておくと安心ですよ!
タイヤのバルブキャップを外して、エアキャリーのノズルをバルブに押し当てる
バルブキャップは左回しで手で簡単に外れます。
外したキャップは近くに置いておくか、ポケットに入れて失くさないようにしましょう。
キャップが無くなるとバルブに砂利などの汚れが付着して、最悪エアー漏れにもつながりますので注意が必要です。
そして、エアキャリーのノズルをバルブに押し当てます。
この時シューシュー音がしている時は、ノズルの角度が悪いか押し当てが足りないので、何度か色んな角度や押し当て具合を試してみて下さい。
キチンとセット出来ると、エアキャリーに付いているゲージが現在の空気圧まで針が動きます。
次に画像の→の2つのボタンを使ってエアーの調整を行います。
適正空気圧になるように、エアキャリーの2つのボタンで調整する
エアキャリーには、→のようなボタンが2つあります。
右がプラスボタンで、左がマイナスボタンです。
+:空気を入れます
-:空気を抜きます
この2つのボタンで、ゲージの針が先ほどの適正空気圧なるように合わせていきます。
例:適正空気圧が230kPaだとして、
現在の空気圧が190kPaだったら、+ボタンで空気を足して230kPaまで入れます。
現在の空気圧が260kPaだったら、-ボタンで空気を抜いて230kPaまで減らします。
好みによって高め低めはありますが、初めての場合は適正空気圧に合わせてみるのが良いでしょう。
そこから主に走る場所によって空気圧を変えていきます。
- 高速道路を良く走る⇒適正空気圧+10~20kPa
- ほぼ一般道のみ ⇒適正空気圧+10kPa程度
- 舗装されていない道⇒適正空気圧
このように、少し調整してあげるだけで走りやすくなったりするので、色々試してみるのも面白いですよ!
バルブキャップを締める
作業が終わったら、バルブのキャップを右回しで締めて下さい。
手で簡単に締めれますので、締めれる所まで締めれば問題無いです。
さすがに余りにゆるいと外れるかも知れませんが、動かなくなるところまで回せば大丈夫です。
参考動画です。
動画で見ると、いかに簡単なのかが分かると思います♪
エアキャリー自体も大して重くもないですし、動画のように女性でも簡単に作業出来ますので、ぜひトライしてみて下さい!
ここまで空気圧の入れ方を解説してきました。
では、タイヤの空気圧が減っていると何がダメなのかを見てみましょう。
タイヤの空気圧が減っていると何がダメなの?
タイヤは1本でハガキ1枚分の面積しか接地していません。
空気圧が多少高い分には問題ないですが、減っているとデメリットが増えます。
- タイヤの接地面積が増えて抵抗が増えるので、燃費がかなり悪くなる
- タイヤがたわんでいるので、タイヤの減りが早くなる
- タイヤが変摩耗してしまう
- パンクの恐れがある
- ハンドル操作が重くなる
このように、燃費やタイヤの寿命にも影響が出てしまします。
特に燃費に関しては、高いと少しだけ良くなりますが、低いとかなり悪くなるので注意が必要です。
空気圧に関しては、チェック頻度や空気圧が高い場合のメリット・デメリットなどを、コチラの記事で更に詳しく解説していますので、合わせてチェックしてみて下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
それほど難しくないように思えませんか?
ポイントは、適正空気圧を下回らないように調整する事ですね!
給油のついでに約5分で終わりますし燃費にも影響してきますので、ぜひチャレンジしてみて下さい!
もちろん、自信がなければ店員さんにお願いすればやってくれます。
何より自分でやると、エアキャリーのゲージの針がピタッと適正空気圧に合わせられた時はちょっと嬉しいですよ♪