私は、約1年半前に古物商許可証を取り、副業として中古車販売をやっています。
車を仕入れて、それを私なりに仕上げてから販売するスタイルを取っています。
GT-Rのメンテナンスで覚えた技術を仕入れ車にも同じように施して、購入されたお客様に気持ちよく乗って頂けるよう日々作業しています。
ボディーの磨きから室内のクリーニング、そしてエンジンルームの清掃から艶出しまでやっています。
そこで気になるのがドアノブ下やバンパーなどの傷です。
ボディー全体の小傷はポリッシャーで取れますが、ドアノブ下などの段差があって取り切れない部位の傷消しは、コンパウンドを使って手磨きするしかありません。
そこで今回は、私が実際にやっている様子を写真付きでご紹介したいと思います。
私は板金屋さんでは無いので、あくまでDIYレベルです。
ですがその分、どなたでも実践出来るよう分かりやすくお伝えできると思います。
手磨きによる傷消し
それでは順番に手順を見ていきましょう。
大前提として、傷消し前にボディーを洗車して埃や砂などを落としておく事が大切です。
そうしないと傷を取るつもりが、その埃や砂をこすってしまい逆に傷を付けてしまうことになりかねません。
水分も十分拭き取っておきます。
ワックスは傷消し後にやっても良いですし、傷消し後に部分的にかけても良いです。
私は先に全体にワックスをかけた後、作業後に部分的にかけ直しています。
用意するもの
まず作業するにあたり、用意する物から見ていきましょう。
- ウエス(安くても古くてもOK!)
- 水拭き用ウエス
- 液体コンパウンド
ウエスに関しては、使い古しでも安いものでも大丈夫です。
私も洗車などで使い古したものを使っています。
液体コンパウンドはソフト99の液体コンパウンドトライアルセットを愛用しています。
これは1セット持っていると、ちょっとしたボディーのくすみ取りや小傷消しに使えるので、持っていて損は無いです。
このトライアルセットには、3000番・7500番・9800番の番手の大きなコンパウンドのセットになります。
それぞれに磨き用の小さなスポンジも付属していて、このセットだけで粗削り~中削り~仕上げ削りまで全て行うことが出来ます。
平たい面は付属のスポンジを使うのですが、今回のドアノブ下はスポンジではやりにくいので、ウエスを使っていきます。
POINT
車のボディーの塗装というものは思っているよりも被膜が薄いものです。
あまり目の粗いコンパウンドで削ってしまうと、クリア層や塗装面を削ってしまい下地まで到達してしまう恐れがあります。
今回くらいの細かい小傷程度の補修であれば、目の細かい(番手の大きい)コンパウンドで行うようにしましょう。
ステップ①粗削り
ではいよいよ作業に入っていきます。
今回は、このドアノブ下の黒ずみを消してみます。
ドアノブ下というのは、どうしても爪が当たりやすい場所ですので、長年乗っているとこのように黒く変色してきます。
サンプル車のように白いボディーカラーですと、どうしても目立ってしまいます。
まずは3000番のコンパウンドをウエスに少量つけます。
その際、容器を軽く振ってからつけましょう。
そして黒ずんでいる個所を軽くこすっていきます。
何度か液を足しながらこすっていくと、徐々に白くなって黒い部分が減ってきます。
この時あまり強くこする必要はなく、本当に軽い力で大丈夫です。
ついでなので、ドアノブを上に押し上げ細かい所まで磨いていきます。
ドアノブそのものも傷が目立つようなら、ついでに磨いておくと仕上がりがキレイになります♪
磨いたら水拭き用ウエスで拭き取ります。
ステップ②中削り
粗削りでおおよその黒い部分が無くなったら、中削りに移ります。
先ほど磨きに使ったウエスで構いませんので、違う個所にコンパウンドを塗って磨きます。
今度は7500番で先ほどと同じように作業しましょう。
ポイントとしては、先ほどかけた粗削りの削り傷を消していくイメージです。
かけていくと、表面が滑らかになってきます。
ある程度全体が磨けたら同じく水拭きして、コンパウンドを拭き取ります。
さぁ、いよいよ仕上げに移ります。
ステップ③仕上げ削り
最後は9800番で仕上げていきます。
またウエスの違う個所にコンパウンドを塗って磨きます。
もうここまでくると、ほぼ真っ白に変わっています。
先ほどの手触りより、更になめらかになってくるのがお分かり頂けると思います。
最後に水拭きしてから、ワックスをかけて保護します。
ビフォー
アフター
ご覧のようにスッキリ落とすことが出来ました(´艸`*)
所要時間は、およそ15分程度です。
4か所のドアノブとリアハッチのノブまで、5か所やっても1時間弱で終了します。
最近愛用しているワックスは、ワコーズのバリアスコートです♪
このバリアスコートは、濡れたままスプレーして拭き取るタイプなのですが、結構艶が出てくれるので重宝しています。
黒いボディーとの相性が良く、その効果が分かりやすいです。
もちろん白系のボディーでも、その効果は見た目で分かるレベルです。
バンパーの小傷も落としてみました
同じ手順でリアバンパーの小傷も磨いて落としてみました。
画像中央の線傷です。
バンパーの小傷は割とハッキリ分かるレベルの傷でしたが、粗削りで線が見えなくなるまで削ると、ほぼ分からないようになりました。
ビフォー
アフター
このように液体コンパウンドを使うと、塗装面を極力傷めずに気になる傷を消すことが可能なのです。
初心者の方でも削り過ぎる事がないので、安心して作業が出来ますのでおすすめです!
くれぐれも、紙やすりなど目の粗いもので削るのは止めましょうね(;^_^A
まとめ
いかがだったでしょうか?
冒頭でも言っていますが、あくまでDIYレベルでの作業です。
しかし、この費用でここまで落ちれば満足度は高いと思います。
今回はウエスを使っていますが、もちろん平面であれば付属のスポンジを使う方が良いです。
私の場合は、使い古したウエスで磨いて、作業が終わったら捨てています。
ですのでウエスが新しいうちは洗車などで使い、古くなってきたらコンパウンド用に使っているのです。
日本では何かと維持費のかかる自動車。
自分で出来る事を少し時間をかけて行うだけでも、節約にもなりますし傷が落ちた時の達成感も味わえます(^^♪
車の細かい傷が落ちただけでも、結構ストレス発散にもなりますので、ぜひチャレンジしてみて下さいね!