タイヤの規格の見方と違いについて!それぞれ分かりやすく徹底解説!

スポンサーリンク
この記事は約10分で読めます。
※このブログでは、プロモーション広告を利用しています。
※このブログでは、プロモーション広告を利用しています。

車を所持する上で、タイヤというのは欠かせないアイテムです。

タイヤが無いと、車は走れませんからね(;^_^A

 

そんなタイヤに、いくつかの規格があるのはご存知でしょうか?

 

タイヤの規格って見方があるの?

そもそもタイヤの規格って何?

規格の違いは何のためにあるの?

 

知らない方にとっては、このような疑問があるのではないでしょうか。

 

実はほとんどの工業製品と同じように、タイヤにも規格があるんです。

日本には、主に3つの規格が存在します。

  1. JATMA(ジャトマ)規格
  2. ETRTO(エトルト)規格
  3. TRA(ティーアールエー)規格

規格によって最高空気圧が変わってきますので、覚えておくと空気圧不足によるタイヤのバーストなどを事前に防ぐことが出来るようになります。

 

今回はこの規格の意味と、見分け方などを副業で中古車販売をしている私じろーパパが分かりやすく解説していきます。

中古車というのは、販売する前に必ず空気圧の測定と調整を行いますので、この規格の違いというのが重要だったりするんです。

 

それではまず、見方から見ていきましょう。

スポンサーリンク

タイヤの規格の見方

タイヤの規格を見分けるには、タイヤのサイドウォール(側面)を見ればマーク(刻印)で分かるようになっています。

 

ETRTO規格、TRA規格のタイヤにはこのマークがあるんです。

ETRTO規格:〇にEかE2やE4といったマークがあります。

 

TRA規格:PやLTといったマークがあります。

 

そして、JATMA規格には、このようなマークが無いのが特徴です。

サイドウォールを見て、何もマークが見当たらなければJATMA規格だと判断できます。

このように、割と簡単に見分けられるものなんですね。

 

では見方が分かったところで、規格が変わると何が違うのかを見ていきましょう。

 

スポンサーリンク

規格が違うと何が変わるの?

タイヤの規格が違うと、主にタイヤの最大空気圧が変わります!

  • JATMA規格:240kPa
  • ETRTOスタンダード規格:250kPa
  • ETRTOエクストラロード規格:290kPa
  • TRA規格:350kPa

このように、タイヤに入れられる最大空気圧が違ってきます。

 

たとえば、JATMA規格のタイヤからETRTOエクストラロード規格のタイヤに変更した場合、JATMA規格の空気圧で合わせてしまうと、完全に空気圧不足になってしまいます。

 

空気圧は不足すると、燃費の悪化やタイヤのバーストなどの危険性があります。

 

このようなケースでは、ガソリンスタンドで空気圧を見てもらう時も注意が必要で、ほとんどの店員さんは運転席のドアの辺りに貼ってある空気圧シールを見て合わせてくれます。

※中にはタイヤに詳しい店員さんもいらっしゃいます

そうするとETRTO規格の場合はもっと高い空気圧で使うタイヤですので、どうしても空気圧不足になってしまうのです。

 

実際、私が先日車の引き取りの際、クムホタイヤというETRTO規格のタイヤだったんですが、スタンドで空気圧を見てもらったんです。

試しに何も伝えず合わせてもらったら、シール通り200kPaに合わせてありました。

 

家に帰ってから210kPaに合わせ直した経験があります。

 

ですので、あらかじめ適正空気圧を把握しておいて店員さんに「○○〇kPaに合わせて下さい!」とお願いするのが良いでしょう。

 

空気圧に関してはこちらの記事で詳しく書いていますので、合わせてチェックしてみて下さい。

では、それぞれの規格について説明していきますね。

 

スポンサーリンク

JATMA規格とは?

JATMA規格とは、Japan Automoble Tyre Manufacturers Associationの略語で、「一般社団法人 日本自動車タイヤ協会」が定める規格のことです。

 

この規格は主に国産車の純正タイヤに採用されていて、ほとんどの国産車に新車時に装着されているタイヤになります。

国産車の標準規格という位置づけです。

※一部ETRTO規格を採用している車種もあります。

 

JATMA規格の特徴

JATMA規格の特徴は、次の通りです。

  • 最大空気圧は240kPa(キロパスカル)
  • サイドウォール(タイヤ側面)に何も目印がない
  • ETRTO規格のタイヤより強度があるので、低い空気圧で使用できる
  • ETRTO規格のタイヤより乗り心地が良い

 

空気圧によってタイヤ1輪あたりの負荷能力が変化しますが、この規格の最大空気圧は240kPaですので、これ以上空気を入れても負荷能力は増えません。

 

JATMA規格のメーカー

JATMA規格は次のメーカーが会員企業として販売しています。

  • 株式会社ブリヂストン
  • 住友ゴム工業株式会社
  • 横浜ゴム工業株式会社
  • TOYO TYRE株式会社

また、準会員企業として2社が登録しています。

  • 日本ミシュランタイヤ株式会社
  • 日本グッドイヤー株式会社

国産車にお乗りであれば、どこも馴染みのあるメーカーばかりではないでしょうか。

 

スポンサーリンク

ETRTO規格とは?

ETRTO規格とは、European Tyre Rin Technical Organisation」の略で「欧州タイヤとリム技術機関」が定める規格のことです。

 

先ほども少し触れましたが、サイズによっては一部の国産車に純正採用されています。

ETRTO規格には2種類あって、スタンダード(STD)とエクストラロード(XL)に分けられています。

 

STDは、ヨーロッパの標準規格になります。

XL規格は、別名レインフォースド規格とも呼ばれています。

 

ETRTO規格の特徴

日本と違い、国土面積の広い欧州では1度に走る走行距離が違います!

数千キロ走るなんてザラなんですね。

それだけにタイヤの強度が必要で、より強い強度のタイヤ規格となっている訳です。

 

レインフォースド規格とは、ETRTOスタンダード規格よりもタイヤの空気圧と負荷能力をより強化したタイヤのことを言います。

特徴をまとめると次の通りです。

  • スタンダードタイヤの最大負荷空気圧は250kPa
  • 目印はサイドウォールに〇にEの刻印
  • エクストラロード・レインフォースドタイヤは290Kpa
  • 目印はサイドウォールに〇にE2やE4の刻印、又はXLマークやRFDの刻印
  • どちらも、高い空気圧によって負荷できる荷重が高くなっている
  • JATMA規格のタイヤと比べると、タイヤが固めのため少しゴツゴツとした乗り心地になる

 

同じタイヤサイズでも、当然適正空気圧が変わってきますので注意が必要です。
JATMA規格のタイヤから同サイズのETRTO規格のタイヤに交換する時は、空気圧が変わりますのでカタログなどで確認しましょう。

 

この後、1つ例で紹介していますのでご参考まで。

 

 

ETRTO規格のメーカー

メーカーは海外メーカーがほとんどですが、一部のタイヤサイズはJATMA規格のメーカーからもETRTO規格で販売されています。

激安タイヤでお馴染みのアジアンタイヤもETRTO規格ですので、空気圧には注意して下さい!

  • ミシュラン
  • ピレリ
  • グッドイヤー
  • ミネルバタイヤ
  • コンチネンタル
  • ハンコック
  • クムホ
  • ネクセンタイヤ
  • ナンカンタイヤ
  • ATRスポーツ
  • その他海外メーカー

あまり馴染みの無いメーカーのタイヤは、ほぼETRTO規格だと思って良いでしょう。

 

 

スポンサーリンク

JATMA規格からXL規格へ変更した場合の事例

それではここで、1つの例をみてみましょう。

例:JATMA規格 245/45ZR17 (LI)94 適正空気圧230kPa ⇒ ETRTO規格で同サイズのタイヤに交換の場合

タイヤサイズ荷重指数空気圧(kPa)
245/45ZR17(LI)230240250260270280290
JATMA規格94655670
XL規格98625645665685710730750

JATMA規格だと、(LI)94で230kPaの時の負荷能力は655kgとなります。

XL規格で同じ230kPaにすると負荷能力は625kgなので足りないことになります。

 

そこで負荷能力を655kg以上にするために見ていくと、250kPaの時に665kgになっているのが分かると思います。

これで655kg<665kgとなりますので、XL規格の場合のタイヤの空気圧は250kPaとなる訳です。

 

更に、空気圧が290kPaまで負荷能力があるのが分かると思います。

このようにXL規格のタイヤは高い空気圧で使用しますので、XL規格のタイヤの交換した場合は適正空気圧の計算をしてどこかにメモしておくと良いでしょう。

 

スポンサーリンク

TRA規格とは?

TRA規格とは、The Tire and Rim Associationの略で、「アメリカでのタイヤとリムの標準規格のことです。

主にSUV(スポーツユーリティービークル)車やクロスカントリー車に採用されるタイヤになります。

他にも、フォークリフトやショベルカーやダンプカーなど、大型の工業車両などにも採用されています。

 

TRA規格の特徴

4×4専用タイヤで、とにかく大きな車のためのアメリカのタイヤ規格です。

TRA規格には2つのマークがあります。

P(Passenger Car Tire)タイプタイヤ:乗用車用タイヤ

LT(Light Truck)タイプタイヤ:小型トラック用タイヤ

 

特徴は以下の通りです。

  • 最大空気圧は350kPa
  • サイドウォールにPマークやLTマークがあります
  • タイヤのサイズ表記が違います
  • オフロード走行も可能なようにタイヤの溝が深かったり、産業用だったりでタイヤパターンは独特です

 

TRA規格のメーカー

これに関しては、JATMA規格のメーカーから販売されています。

  • 株式会社ブリヂストン
  • 住友ゴム工業株式会社
  • 横浜ゴム工業株式会社
  • TOYO TYRE株式会社
  • 日本ミシュランタイヤ株式会社
  • 日本グッドイヤー株式会社

一見の乗り心地が悪そうなイメージもありますが、静寂性だったり燃費だったりを追求したモデルも存在します。

 

スポンサーリンク

まとめ

いかがだったでしょうか?

タイヤの規格というものが、空気圧と関係している事がお分かりいただけたと思います。

  • 規格の見方はサイドウォールのマークで見分ける
  • タイヤの規格が番うと最大空気圧が変わる
  • JATMA規格(国産車の標準規格)最大空気圧240kPa
  • ETRTO規格(欧州車の標準規格)最大空気圧250kPa
  • XL規格(ETRTO規格の強化版)最大空気圧290kPa
  • TRA規格(アメリカのタイヤ規格)最大空気圧350kPa

記事の中で何度も出てくる空気圧ですが、この空気圧を適正値で使用するにはこの規格の違いを把握しておく必要があるんです。

 

正しく理解して、ガソリンスタンドなどで空気圧を合わせてもらう際に「〇〇〇kPaに合わせて下さい!」と言えるようにしておくと良いでしょう。

 

もしくはご自分で調整される方も適正な空気圧を把握することで、より安心して調整できるようになります。

 

ぜひ、今一度ご自分の車のタイヤがどの規格なのか調べてみて下さい!

 

【 人気ブログランキング 】

ブログランキングに参加中です。

応援して頂けると嬉しいです!

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました