インチアップした時の空気圧の計算方法は?最適な空気圧を徹底解説!

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タケル
タケル
先輩!
今度ホイールのインチアップをするんですけど、空気圧って同じでいいんですか?
インチアップすれば当然タイヤが変わるよね?
空気圧は、そのタイヤによって変わってくるよ。
じろーパパ
じろーパパ
タケル
タケル
えっ?
そうなんですか?
ちょっと良く分からないので教えて下さい!
いいよ!
じゃあ順番に説明していくから、ちゃんと付いてきてね。
じろーパパ
じろーパパ

 

と言うことで免許取り立てで、最近車のカスタムを始めようとしている後輩のタケルくん。

彼にホイールのインチアップした時の空気圧について、話をすることになりました。

 

インチアップするということは、ホイールが大きくなりますのでタイヤの偏平率は低くなります。

インチアップして低偏平率になったタイヤの空気圧って、実はすごく重要なんですよ。

 

えっ?そんなの純正と同じでいいんじゃないの?

いやいや、インチアップしたら空気圧を高くした方がいいんだよ!

偏平率が低くなったら空気圧も低めにしないとダメなんじゃないかな?

 

などなど、タケルくんと同じようによく分からない方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、インチアップした時のタイヤの適正空気圧の計算方法などを、初心者の方でもなるべく分かりやすいようにお伝えしたいと思います。

この計算方法を覚えることにより、空気圧不足によるタイヤのバーストや燃費の悪化などを防げるようになります。

 

まずは、タイヤの基本的な用語から見ていきましょう。

 

タイヤの空気圧に関する基礎用語とは?

タイヤの空気圧を考える上で、必要な用語がいくつかあります。

  • タイヤサイズ
  • ロードインデックス
  • 負荷能力
  • 適正空気圧
  • JATMA(ジャトマ)規格
  • ETRTO(エトルト)規格
  • エクストラロード(XL)規格

ここから先は、これらの言葉の意味は分かったものとして進めていきますのでご了承下さいね。

もし、ちょっと自信がないかな?という方は先にコチラの記事で言葉の意味を確認してから、続きを読んで下さい。

そんなの知ってるよ!という方は、次に進みましょう。

 

インチアップした時のタイヤの適正空気圧の計算方法

その前に一つお伝えしておきますね。

 

偏平率が変わっても、基本的に適正空気圧は変わりません!

 

例えば、偏平率が45のタイヤを35のタイヤに換えたからといっても、それだけでは適正空気圧は変える必要はありません。

変えないといけないケースは、また後程お話します。

 

では、インチアップした時のタイヤの適正空気圧を求める計算方法を見ていきます!

簡単にまとめるとこんな感じです。

  1. 純正の適正空気圧時の負荷能力値を求める
  2. 新しいタイヤカタログの負荷能力対応表で適合を調べる
  3. タイヤの規格によって適正空気圧を求める

 

今回は私の車の例にして、話を進めていきますね。

 

純正の適正空気圧時の負荷能力値を求める

計算をする上で、必ず必要になってくるのが純正のロードインデックスと適正空気圧時の負荷能力値です。

ロードインデックスは、運転席のドアを開けると貼ってあるシールに記載されています。

(輸入車の場合は、同じ場所か給油口のフタの裏など)

シールの記載から純正サイズは245/45ZR17 94V 適正空気圧230kPa(キロパスカル)ということが分かります。

これを265/35R18というサイズに1インチアップします。

 

タイヤのロードインデックス対応表のLI94の数値を見ます。

LI94の欄を見ていくとタイヤサイズが書いてあり、その横に空気圧毎に負荷能力値が記載されています。

今回の場合はタイヤサイズが適合しないので、その上の欄に書いてある数値を読みます。

( )内のタイヤサイズはETRTO規格なので、最大空気圧が250kPaのデータになります。

 

そして、適正空気圧である230kPaの所をみると負荷能力が分かります。

 

ロードインデックス94で230kPaの場合、
負荷能力は655kgということになるんだけど、ここまでは分かる?
じろーパパ
じろーパパ
タケル
タケル
はい!
分かります!
よし!
じゃあ次に進むよ。
じろーパパ
じろーパパ

 

新しいタイヤカタログの負荷能力対応表で適合を調べる

さて、純正のタイヤの負荷能力が分かったら、次に新しいタイヤの負荷能力対応表で適合するかどうか確認します。

この時に2つの項目を確認します。

  1. LIが純正の94前後であること
  2. 負荷能力の数値が純正以上確保できること

もし、インチアップした新しいタイヤのLIが同じ94でしたら、適正空気圧は純正と同じ230kPaとなります。

ここでLIが一つ下の93だったとしても、240kPa時の負荷能力は650kgなので5kg少ないですが普通に使えます。

この説明は記事後半で行います。

 

タケル
タケル
えっ?
ロードインデックスって選べるんですか?
う~ん。
選べるというより、タイヤの規格によってLIの数値が変わるんだ。
じろーパパ
じろーパパ

タケル
タケル
タイヤの規格って、JATMA規格とかXL規格のことですよね?
おっ!よく勉強してきてるじゃん!

ここがポイントなんで、しっかり覚えてね!

じろーパパ
じろーパパ

 

タイヤの規格によって適正空気圧を求める

ではいよいよ、インチアップ後の適正空気圧を求めていきます。

この空気圧は、タイヤの規格によって変わってくるんです。

タイヤの規格には主に3つあります。(これと別にクロカン用のアメリカ規格もあります)

  • JATMA(ジャトマ)規格
  • ETRTO(エトルト)規格
  • エクストラロード(XL)規格(レインフォースド規格ともいう)

それぞれ、最大空気圧はJATMA規格:240kPa、ETRTO規格:250kPa、XL規格:290kPaとなっています。

 

今回の245/45ZR17⇒265/35R18へのインチアップの場合、各規格の負荷荷重は表のようになります。(ETRTO規格は適合が無かったので外してあります)

タイヤサイズLI規格空気圧(kPa)
230240250
245/45ZR1794JATMA655670
265/35R1893JATMA635650
265/35R1897XL605625650

純正の空気圧230kPaに対し、JATMA規格だと負荷荷重650kgの時の空気圧は240kPa

そしてXL規格の場合は、250kPaの時に650kgとなります。

このように、ロードインデックスの数値とタイヤの規格によって適正空気圧を求めることが出来るのです。

 

POINT

ETRTO規格やXL規格のタイヤは高い空気圧を入れて使うタイヤなので、インチアップする時にこれらの規格のタイヤをチョイスした場合は、空気圧が変わるので注意して下さい!

 

ですので、スタンドなどで空気圧を見てもらう時は、あらかじめこの適正空気圧を調べておいて店員さんに伝えるようにしないと、シールを見て入れられると空気圧不足になってしまい、バーストなどの恐れが出てきます。

 

タケル
タケル
なるほど~!
だけど先輩!
650kgだと5kg足りなくないですか?
さっきも話したけど問題ないんだ。
その辺りも少し話しておくね。
じろーパパ
じろーパパ

負荷能力の計算

これまでに、タイヤ1本辺りの負荷能力の話をしてきました。

ここで具体的に分かるように、車重なども交えて話をしておきます。

まずは、車検証を用意して下さい。

車検証の右上の方に重量に関するデータが載っています。

私の車で言うと、、、

  • 車両重量 :1530kg
  • 車両総重量:1750kg
  • 前前軸重 :  880kg
  • 後後軸重 :  650kg

というデータになります。

車両重量というのは、単純に車両そのものの重さなんです。

車両総重量というのは1人当たり体重が55kgと定められていて、それに乗車定員を掛けた計算で算出されています。

 

55kg×4人=220kg

1530kg+220kg=1750kg

 

純正の負荷能力値が655kgだということは、タイヤ4本だと、、、

655kg×4=2620kgとなり、更に650kgの場合は、、、

650kg×4=2600kgとなります。

 

つまり、1750kg<2600kg<2620kgで、負荷能力値が650kgでも問題ない計算となる訳です。

 

前前軸重というのは、前輪2個での軸重ですので1輪当たりは440kgという計算です。

※軸重とは左右の車輪をつないでいる軸(シャフト)に掛かる荷重のことです。

後後軸重も同じ意味で、1輪当たりは325kgとなります。

 

つまり、最低前輪が440kgで後輪が325kgの負荷能力があれば、車を支えることは出来るということになります。

 

ただし、これには人の荷重や走行中に発生する荷重は入っていませんので、あくまでも停車状態での計算になります。

 

自動車メーカーは、乗車定員フル乗車で乗った場合で加速時やブレーキ時、コーナーリング時に掛かるGなどの走行中の荷重の変化を加味したりして計算を行っています。

そのうえで、余裕のある負荷能力値設定にしてあるんですね。

 

なので、多少の誤差は大丈夫なのです(^.^)

 

タケル
タケル
なるほど!
だから5kgくらいなら問題無いんですね!
その通り!
だから、おおよそ純正の負荷能力値に近い数値で空気圧を決めると良いんだよ。
じろーパパ
じろーパパ

タケル
タケル
先輩、ありがとうございました!
これでインチアップ後の空気圧もバッチリです♪
仕上がったら見て下さいね~!
いいよ~、楽しみにしてるよ♪
じろーパパ
じろーパパ

ということで、タケルくんにインチアップした時の適正空気圧の計算方法を伝授しました。

 

空気圧のチェック方法などは、コチラの記事でまとめていますので合わせてどうぞ。

 

ついでなので、インチアップのメリット・デメリットについてもお話しておきますね。

インチアップのメリット・デメリット

ホイールのインチアップには、次のようなメリット・デメリットがあります。

【インチアップのメリット】

  • ホイールが大きくなるので、見た目が良くなる
  • 好きなデザインのホイールに変えることが出来る
  • タイヤの横部分の高さが低くなるので、タイヤのたわみが減り高速走行時の安定性が増す
  • タイヤの幅が広くなるので、グリップ力が増す
  • コーナーリング中の横方向への振れが小さくなる

【インチアップのデメリット】

  • タイヤのサイド部分の高さが低くなりタイヤのたわみが減り乗り心地が多少悪くなる
  • タイヤの厚みが薄い分ハンドルが取られやすくなり、ハンドルが重くなる
  • 転がり抵抗が増えるので、燃費は悪くなる
  • 重量が重くなる
  • ロードノイズ(走行音)が大きくなる
  • タイヤの厚みが薄くなり、段差などでクッションが足りなくて、ホイール自体にダメージを与えてしまうケースがある

インチアップすると、スポーツ走行には向きますが、反面乗り心地などは悪くなります。

そしてタイヤの接地面積が増える分、路面からの音も大きくなりゴーゴーと音がするようになります。

 

私の車も17インチから18インチに換えていますが、確かに走りやすくなっていますが、乗り心地は悪くなっています。

まぁ、カッコ良いので乗り心地はある程度我慢してます。

これは、女性が足が痛くなるのに高いヒールを履くのと似てますかね(笑)

 

ですので、車高調の減衰力調整を最弱に合わせて、いくらか乗り心地も確保するようにはしています。

 

最近では走りのイメージの強いスポーツカーだけでなく、軽自動車やコンパクトカー、更にはミニバンまでインチアップして薄いタイヤを履かせるようになりました。

 

確かに見た目はカッコ良くなりますが、ミニバンや軽自動車は低燃費や乗り心地が売りなので、あまり極端なインチアップをやり過ぎると、その良さをスポイルさせてしまいます。

つまりデチューン(性能低下)になってしまいますので注意が必要です。

やるとしても、1インチアップ程度が無難と言えるでしょう。

 

次にインチアップした時の空気圧の高め・低めについても見てみましょう。

インチアップ時の空気圧高め・低めの考察

インチアップをすると、タイヤの厚みが減るのでタイヤ内の空気の量は減っています。

空気圧が下がってきた時に、ノーマルと比べて減り幅が大きいのです。

 

タイヤの規格を知らずに低い空気圧で走行してしまうと、燃費の悪化やタイヤのサイド部分の摩耗、最悪の場合バーストしてしまう恐れがあります。

 

更に、先ほどのインチアップのデメリットにあった、アルミホイールにダメージを与えてしまう恐れもあるのです。

 

タイヤの規格をちゃんと把握しておかないと危険なので、コチラの記事で確認しておくと良いでしょう。

 

逆に空気圧を高めに合わせた場合は、タイヤの中心部分の減りが早くなったり、グリップ力の低下などを招きます。

ですので、インチアップした場合もタイヤの規格を確認し、適正空気圧を把握しておく必要があります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

意外と知らないインチアップ時の適正空気圧の求め方をお伝えしてきました。

  • インチアップして偏平率が変わっても、それだけでは空気圧は変えない
  • ロードインデックスとタイヤの規格を元に負荷荷重を見て適正空気圧を求める
  • ETRTO規格、XL規格のタイヤは高い空気圧で使用する
  • インチアップすると見た目と走行性能は良くなるが、乗り心地は悪くなる
  • 純正の負荷荷重は余裕のある設定になっているから、負荷荷重の多少の誤差は問題ない

特に気を付けなければいけないポイントは、やはりタイヤの規格です。

ここを間違えて認識してしまうと、空気圧不足もしくは入れ過ぎになり危険なので注意しましょう!

 

タイヤのサイドウォールに目印がありますので、今付いているタイヤを一度ゆっくり眺めてみて、どの規格のタイヤなのか調べてみると良いかもしれません。

 

この適正空気圧の求め方さえ覚えてしまえば、どんなサイズのタイヤでも計算出来ますので、ぜひ覚えてみて下さい!

 

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