それはある日突然起こりました!
販売車両の、昨日まで普通に聴けてたカーオーディオが突然CDを読み込まなくなったんです。
読み込まないというより、CDがデッキに入ってもすぐに出てきてしまいます(;O;)
CD&MDデッキが付いていたんですが元々MDが壊れていて、ついにどちらもダメになり残るはラジオのみ、、、。
ラジオも良いですが、やはり車では好きな曲を聴きたいじゃないですか?
型も古いのでさすがに修理ではなく、代替品と交換することにしました。
代替品は新品ではなく中古品でお安く済ませまています。
そこで今回は、車のオーディオ交換の仕方と注意点をご紹介します。
用意する工具
まずは、カーオーディオの交換に必要な物を用意しましょう。
プラスドライバーと内張剥がしは必須です。
加えてマグネットトレイなんかもあると便利です。
事前にお乗りのお車の『車種名 オーディオパネル 外し方』で検索して、オーディオパネルの外し方を見ておくと作業が早くなります。
それと以前は、バッテリーのマイナス端子を外して作業しましょうというアドバイスが多かったのですが、今はほとんどの方がこれをやらないように変わってきました。
理由は、マイナス端子を外してしまうと車の様々な設定がリセットされてしまうので、それを元に戻すのが面倒だからというのが1番でしょう。
そもそも、デッキの交換だとカプラーの抜き差し程度なので、マイナス端子を外す必要はありません。
どうしても心配な方は、ヒューズを抜くなどすれば安心だと思います。
それでは、交換を実際にやってみましょう。
カーオーディオの交換方法
まず最初にザックリと手順をご紹介しますね。
- オーディオパネルの取り外し
- 古いデッキの取り外し
- 取り付けステーの移植
- 新しいデッキへの配線
- 新しいデッキの取り付け
上記の流れに沿って説明していきます。
今回交換するのは2DINサイズのデッキになります。
他にも1DINサイズのオーディオがありますが、基本的には同じやり方になります。
GT-Rの場合は3連メーターがあるので、ご覧の通りノーマルでは1DINサイズのデッキしか入りません。
そこでエアコンをグローブボックスやセンターコンソール内に移設して、2DINサイズのデッキやナビを入れる方が多いです。
このように1DINから2DINへはスペースの確保、2DINから1DINへ変える場合は物入ケースなどが新たに必要になりますので、事前に下調べをして準備しておきましょう。
今回の車両は、元々社外デッキが付いていたので配線はそのまま使えますが、もし純正デッキから社外デッキに交換する場合は、自動車メーカー別の配線キットがオートバックスや量販店に売ってますので事前に準備しておいて下さい。
オーディオパネルの取り外し
カーオーディオを交換する時に、まず行わなければならないのがオーディオパネルの取り外しです。
この車の場合、オーディオの外側に見えるシルバーのパネルになります。
基本的にこのようなオーディオパネルは4~6ヵ所のクリップ止めがほとんどです。
パネルのサイドから少しずつ内張剥がしを差し込んで浮かせていきます。
ある程度隙間が出来たら、クリップの辺りを引っ張って外します。
この時あまり無理に力を加えてしまうと、パネルが割れたり破損したりする恐れがありますので、慎重に作業を進めていきましょう。
どうしても外しにくい場合は、上の写真のように上のパネルを外すと、オーディオパネルも一緒に外れる車種もあります。
こういう場所はビス止めされている事が多いので注意が必要です。
見えにくいですが、⇒部分に1つと更に反対側にも1つビスがあります。
これを外してパネルを引っ張ると、上部パネルに釣られてオーディオパネルも外れます。
POINT
オーディオパネルに限らず車の内装パネルを外す時は、冬場などあまり気温の低い日は避けましょう。
寒い時はパネルが割れやすくなっていますので、ちょっとした力加減で簡単に破損してしまいます。
古いデッキの取り外し
デッキの固定はオーディオ固定ステーに付いているビスが2~4つの事が多く、それを外すとデッキが外れます。
この車種の場合は、ビスが4つでした。
手前に引き抜いて、裏の配線のカプラーと電源コードを抜きます。
取り付けステーの移植
古いデッキと配線が外れてたら、古いデッキから取り付けステーを取り外します。
ネジ2本で止まっているだけなので、簡単に外せます。
1DINの場合も同じです。
そして外したステーを新しいデッキに移植します。
新しいデッキへの配線
今度は外す時と逆に、同じ色のカプラーを順番につないでいきます。
初めて見ると、線が沢山あって複雑そうに見えるかも知れませんが、それぞれ色分けされていたり、細かく何の線なのか記載がされていたりします。
代表的な物で言うと、黄色=バッテリー線だったり青=アンテナコントロールだったりという具合です。
こちらはリアスピーカー線で、右側のマイナス線という意味です。
当然、プラスの配線もあります。
スピーカー配線はプラス線とマイナス線の2本でワンセットです。
それがフロント左右、リア左右で合計4セットあります。
そして、デッキ側にも同じように色分けされた配線がありますので、基本的には同じ色の線同士をつないでいきます。
このように、1本ずつ色と内容を確認しながらつないでいきます。
つないでいくと、余る配線があったりします。
たとえばコントロール+bという青い配線。
これはデッキの電源と外部の機器を連動させるのに使う電源線で、外部アンプ電源のなどをコントロールするのに使います。
したがって、外部アンプを積んでいなければ必要ない配線となります。
他にもAUTOANT線などがあります。
これは、オートアンテナ線でラジオにする自動でアンテナが伸びたりする車種の場合に使います。
これも、車種によっては必要ないでしょう。
不要な配線はメクラキャップをするか、ビニールテープで塞いでおくと安心です。
一通りつなぎ終わったら、最後に黒い電源線をデッキに差し込みます。
新しいデッキの取り付け
デッキからアース線が1本伸びているので、取り付けステーにビスで一緒に締め込みます。
パネルを元に戻せば完成となります。
所要時間は、事前準備が出来ていたとして約30分程度でしょう。
車種によってはパネルの脱着に時間がかかると思いますので、事前準備をしっかりやっておきましょう。
やる前は難しいと感じていても、いざ実際にやってみると意外と簡単だと感じると思いますよ(*´з`)
POINT
パネルをはめる前に1度デッキを立ち上げてみて、全てのスピーカーから音が出ているか、ボリューム調整がちゃんと機能しているか、ラジオが聞けるか、イルミネーションは光っているかなどを確かめておきましょう。
交換後デッキが立ち上がらない
交換後にデッキが立ち上がらない場合は次の事を確認しましょう。
- アース線が外れていないか
- 電源線は最後まできちんと刺さっているか
- バッテリー線は間違いなくつながっているか
デッキ自体の故障でない限り、電源が来ていないかアースが取れていないかの2択になります。
順番に調べて原因を特定していきます。
デッキは立ち上がったが音が出ない
こんな時は、スピーカー線のつなぎ間違いの可能性がありますので、もう一度配線を見直す必要があります。
全てのスピーカーから出ないのか、特定のスピーカーだけなのか調べてからつなぎを確認します。
古いデッキで音が出ていたなら、スピーカー自体には問題ないはずなので1つずつチェックして下さい。
中には純正でカーオーディオシステムが組まれている場合があります。
私も以前乗っていたBCNR33GT-Rがまさにそれでした。
純正でケンウッドスーパーサウンドシステムが組まれていて、デッキを換えたのに何も音が鳴らなかったんです。
後から調べて分かったのですが、そういう場合は純正でアンプが組まれており、そのアンプにスピーカー配線をつながないと音が出ないというものでした。
まとめ
今ではナビが主流で、なおかつ純正のデッキがパネルと一体となっていたりして、なかなかデッキを交換する機会は少ないかも知れません。
しかしながら、こういった簡単な作業のやり方を覚えておくと、いつか役に立つかも知れません。
たとえばセカンドカーのオーディオを交換したいとか、おじいちゃんのKトラックのラジオが壊れたのでデッキを交換してあげたいなど、いつその需要が出てくるか分かりません。
これをマスターしておけば、デッキからナビへの交換も比較的簡単にできるようになりますし、今流行りのドライブレコーダーの取り付けにも、内装パネルの脱着方法などが役に立つと思います。
これから車いじりを始める方は、これが基礎的な事になりますので、ぜひ覚えて下さいね!
良い音に変えて、楽しいカーライフを♪