- おはしょりの整え方が知りたい!
- おはしょりは着物と振袖では違うの?
この記事では、このような悩みを解決します。
振袖は、女性の憧れですよね。
着物の着付けにはいろいろ手順があります。
中でも、おはしょりの整え方にはとても神経を使いますよね。
おはしょりが整っていないと、どんな綺麗な着物や帯でもだらしなく見えてしまいます。
せっかくの綺麗な着物を引き立たせる為にも、おはしょりはピシッと整えたいものです。
普段から着物を着る機会があれば、着付けも慣れてくるでしょう。
でも振袖を着るとなると、「 特別な着付け方があるんじゃないかな? 」と思うのではないでしょうか。
実は、おはしょりの整え方は着物と振袖では少し違います。
なぜなら、後ろのおはしょりが帯で隠れる着物とは違い、振袖は360度整える必要があるからです。
本記事の内容
- おはしょりの整え方は着物の場合どうすれば良い?
- 振袖のおはしょりの整え方のポイント
ちょっとしたことですが、こういうことを知っておくと知識の幅が広がりますよ♪
記事の信頼性
- 着付け教室や着物レンタルスタジオのホームページを参考
- 自身や友人の体験談
この記事を読み終えると、おはしょりの整え方は着物と振袖では違うことが分かり、綺麗なおはしょりを作ることが出来ますよ。
では早速みていきましょう♪
おはしょりの整え方は着物の場合どうすれば良い?
おはしょりの整え方は着物の場合、気を付ける事がいくつかあります。
- シワを取る
- 腰ひもを巻く位置に気を付ける
- おはしょりをまっすぐにする
順番にご説明します。
1.シワを取る
とにかくシワを取る事が重要です。
それは、着物の下に着る長襦袢( ながじゅばん )を着る時から始まっています。
長襦袢にシワが寄っていると、上に重ねる着物にまで影響してしまいます。
手でアイロンをかけるように、着物のシワを取って下さいね。
2.腰ひもを巻く位置に気を付ける
次に重要なのが、腰ひもの巻く位置です。
腰の高さで普通にまっすぐ巻いていても、後ろだけ長くなります。
これは、衣紋抜きをしている分、後ろのおはしょりだけ長くなってしまうためです。
※「 衣紋を抜く 」とは、着物の襟の後ろを下に引く着付け方法です。
大人の女性の着付け方で、子供や男性は衣紋抜きをしません。
対処方法は簡単です。
腰ひもを巻くとき、後ろだけ少し高い位置で巻けば前後の長さが合ってきます。
3.おはしょりをまっすぐにする
腰ひもを巻いておはしょりをひと通り整えた時、前見頃( 上前 )が斜めになっている事があります。
これは着物の構造上、どうしてもそのようになってしまいます。
※ちょっとオシャレで粋な着付けでは、あえて斜めのまま着る事もあるそうです。
対処方法は、少し技術が必要です。
手順は次の通りです。
- 下がっている方のおはしょりの外側の布だけをつまみ上げる
- まっすぐになったところで、胸ひもに挟むか仮でクリップを止める
※この時、後ろのおはしょりも同じような長さにしたい時は、後ろもつまみ上げて仮でクリップを止める - その上から、伊達締めを巻いてクリップを外す
画像がありますので、参考にどうぞ♪
綺麗なおはしょりの為には、練習あるのみですね。
振袖のおはしょりの整え方のポイント
振袖のおはしょりの整え方のポイントは、360度きれいに整えることです。
振袖の帯の位置は、普通の着物よりも高い位置に巻きます。
後ろのおはしょりが、帯で隠れることはあまりありません。
その為、振袖のおはしょりは、前からも後ろからも綺麗に見えてなくてはならないのです。
振袖の帯の位置は、ほぼ胸の高さですよね。
ただ、振袖の着付けは他の着物と違い、難易度がかなり高めです。
自分で着付けるのは不可能ではないですが、着付け師が2人がかりで着付ける事もあるほどです。
さらに、成人式当日ともなると、着付けは時間との勝負です。
お顔のメイクからヘアメイクに至るまで、完璧にこなさないといけません。
美容院で全てしてもらうことになっていても、早朝のまだ暗いうちから始めます。
一生に一度の晴れの日だけは、プロにお願いした方が良いかもしれません。
それじゃ、振袖の着付けを覚えても無駄なのね…。
そんな事はありません!
覚えておくと必ず役に立ちますよ。
振袖をプロに着せてもらったとしても、着付け方は知っておいた方が良いです。
特に、おはしょりの整え方についてはよく覚えておいてください。
振袖は、成人式やお参りなどで長時間着ることが多いです。
立ったり座ったりを繰り返し、よく動くことでどうしても着崩れてきます。
いくらプロに着付けてもらっても、多少の着崩れは仕方のない事なのです。
そんないざという時の為に、着付け方を知っていると役に立ちます。
具体的な着崩れ方は次のとおりです。
- 衿のゆるみ
- 衣紋がつまる
- 長襦袢のずれ
- 裾の下がりや広がり
これらの対処は、全ておはしょりで調整する事が出来ます。
着付け方を知らないと、どこを引っ張れば良いのか検討もつかないと思います。
むやみに引っ張ると、余計に着崩れてしまいますからね。
しかし、おはしょりの整え方を知っていれば、どの部分を引っ張れば良いか分かるため自分でお直し出来るというわけです。
おはしょりの役目は重要ですね。
まとめ:おはしょりの整え方は?一般的な着物から振袖の場合まで徹底解説!
まとめると、
- おはしょりの整え方で着物の場合に気を付けること
- シワを取ること
- 腰ひもを巻く位置に気を付ける
- おはしょりをまっすぐにする
- 振袖のおはしょりの整え方のポイントは、360度きれいに整えること
- 振袖の着付けは難易度がかなり高いので、プロに任せることも考えたほうが良い
- 振袖の着付けをプロに任せても、着付け方法は知っておいた方が良い
- 着崩れの対処は、ほぼおはしょりで調整することが出来る
振袖は、一生に一度の日に着ることが多いです。
それだけに、私も着付けて貰った日のことは今でもよく覚えています。
冬なのに、汗をかきながら一生懸命着付けてくれたことを思い出しました。
綺麗になるには並々ならぬ準備と努力が必要だという事が、身に沁みた思い出でもあります。
これから振袖を着る方には、ぜひ良い思い出を作ってほしいです!
【参考】
⇒おはしょりとはどの部分?着物初心者の方にもわかりやすく解説します
⇒おはしょりの縫い方は?着崩れないためのポイントと注意点を徹底解説!
⇒七五三でおはしょりなしで子供に着付けて良い?初心者向けにやさしく解説