
- 尊敬語と丁寧語の違いって何?
- 今さら敬語の使い方を聞くのは恥ずかしいな
この記事では、このような悩みを解決します。

正しい敬語って、意外と知らないですよね。
「 尊敬語 」や「 丁寧語 」のような敬語は学校で習うものです。
でも、大人になってから、改めてその違いについて考えると、
「 あれっ?どうだったかな? 」
と、忘れてしまうこともありますよね。
普段から敬語をあまり使わないのに、とっさに敬語を使うとなると、なかなか上手く話せないものです。
そして、焦って無理に敬語を使うと、変な言葉を使ってしまい恥をかいてしまうことも。
実は、尊敬語と丁寧語の違いは一目瞭然なんです!
なぜなら、尊敬語と丁寧語では使う言葉が全然違うからです。
さらに、クッション言葉を使うと、より相手を気遣う言葉になります。
本記事の内容
- 尊敬語と丁寧語の違い
- 尊敬語や丁寧語の前に使うクッション言葉とは?
- 間違った敬語に注意しよう!
ちょっとしたことですが、こういうことを知っておくと知識の幅が広がりますよ♪
記事の信頼性
- 文化庁ホームページより「敬語おもしろ相談室」
- ビジネスマナーを紹介している色々なサイトを参考
この記事を読み終えると、尊敬語と丁寧語の基本が分かり、実践で役に立つ敬語を知る事が出来ますよ。
では早速見て行きましょう。
尊敬語と丁寧語の違いとは?
先ずは、尊敬語と丁寧語の違いから説明します。
どちらも、基本となる敬語です。
尊敬語とは、相手の動作に使い、相手を敬う言葉です。
丁寧語とは、丁寧な表現を使い、相手を敬う言葉です。( いわゆる「 ですます調 」)
説明だけではイメージが湧かないと思うので、具体例をご紹介します。
- 言う
尊敬語:おっしゃる
丁寧語:言います - する
尊敬語:なさる、される
丁寧語:します - 来る
尊敬語:いらっしゃる、おいでになる
丁寧語:来ます - 食べる
尊敬語:召し上がる
丁寧語:食べます - ⑤見る
尊敬語:ご覧になる
丁寧語:見ます
段々思い出してきましたか?
尊敬語は、音( おん )が全然違う言葉に変換されたりするので、覚えておかないといけませんが、丁寧語は「 です 」か「 ます 」を付けるだけなので簡単ですね。
次に、例文をご紹介します。
- 言う:おっしゃる通りです
- する:お大事になさってください
- 来る:明日は会場にいらっしゃいますか?
- 食べる:お召し上がりください
- 見る:こちらをご覧ください
敬語の基本は「 尊敬語+丁寧語 」で出来ています。
これに「 謙譲語 ( けんじょうご )」が加わると、さらに敬語が上手に使えます。
謙譲語とは、自分をへりくだる時に使い、相手を立てる言葉のことです。
そして、尊敬語や丁寧語と同じく敬語の仲間です。
しかし、敬語に慣れないうちは、とりあえず「 尊敬語+丁寧語 」の組み合わせから使い始めてみましょう。
以上が、尊敬語と丁寧語の違いの説明でした。
これだけ押さえておけば、最低限、相手に失礼のないように話せます。
しかし、尊敬語と丁寧語だけでは、事務的で冷たい印象を与えてしまう時があります。
そんな時に役立つ言葉があるので、次にご紹介します。
尊敬語や丁寧語の前に使うクッション言葉とは?
尊敬語や丁寧語の前に使う「 クッション言葉 」というものがあります。
クッション言葉とは、言いにくい事やきつく聞こえそうな事を伝える時に、相手への衝撃を和らげてくれるような前置きの言葉です。
「 お願い 」や「 お断り 」など、ちょっと言いにくい事ってありますよね。
そんな時こそ、クッション言葉の出番です。
では、いくつか例文をご紹介します。
●お願いする時( お手数をおかけしますが・恐れ入りますが など )
- お手数をおかけしますが、書類を確認してください
- 恐れ入りますが、明日までに返信してください
- ご足労おかけいたしますが、弊社までお越しください
●断る時( あいにく・せっかくですが など )
- あいにく、販売が終了してしまいました
- せっかくですが、先約があります
- 残念ながら、今回は見送ることにします
●聞く時( よろしければ・差し支えなければ など )
- よろしければ、お手伝いしましょうか
- 差し支えなければ、ご用件を聞かせてください
●反論する時( 申し上げにくいのですが・お言葉ですが など )
- 大変申し上げにくいのですが、締め切りは本日までです
●報告する時( おかげさまで・勝手ながら など )
- おかげさまで、完治しました
- 誠に勝手ながら、本日は休業します
試しに、これらの例文から、クッション言葉を抜いて言ってみてください。
とても冷たい印象になってしまいますよね。
クッション言葉には、相手の気持ちへの配慮が込められている言葉なんですよ。
中でも私は、「 おかげさま 」という言葉が一番好きです。
言葉にすると、とても温かい気持ちになります。
このようなクッション言葉は、覚えておくときっと役に立ちますよ。
間違った敬語に注意しよう!よく間違われる敬語って?
間違った敬語には要注意です。
なんとなく、話の意味は伝わりますが、後で違和感が残ることってありませんか?
そんな時はたいてい間違った敬語が使われています。
二重敬語
二重敬語とは、一つの語に同じ種類の敬語を使ったものです。
×:お越しいただけますでしょうか
〇:お越しいただけますか
丁寧語の「 です 」と「 ます 」は一つの文には入れません。
×:ご覧になられますか?
〇:ご覧になりますか?
「 ご 」・「 お 」と尊敬語の「 れる 」・「 られる 」は一緒に使いません。
×:社長様
〇:社長
役職名だけで敬称なので「 様 」は付けません。
バイト敬語(ファミレス言葉)
バイト敬語( ファミレス言葉 )とは、アルバイト店員が接客の時に使う独特の敬語です。
尊敬語と丁寧語の組み合わせは正しいのですが、違和感のある言葉遣いです。
【 バイト敬語 → 正しい敬語 】
- 和食セットになります → 和食セットです( でございます )
- ライスのほうお持ちしました → ライスをお持ちしました
- 一万円からお預かりします → 一万円をお預かりします
- ご注文は以上でよろしかったでしょうか → ご注文は以上でよろしいでしょうか
- 店長は本日お休みをいただいております → 店長は本日休みを取っております
- 目上の人に対して「 ご苦労様でした 」→「 お疲れ様でした 」
- 目上の人に対して「 了解しました 」→「 承知しました 」「 かしこまりました 」
どちらも、丁寧に話そうと思うあまり、過剰な敬語になってしまったという印象です。
中には、間違った敬語が定着し過ぎて「 正しい敬語 」になっているものもありますよね。
もう、どちらが正しいのか分からなくなってきます。
でも、「 間違った敬語も、日常でよく使われている 」という事を知りつつ、徐々に正しい敬語を覚えていくと良いですよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると、
- 尊敬語とは、相手の動作に使い相手を敬う言葉
- 丁寧語とは、丁寧な表現を使い相手を敬う言葉
- 敬語の基本は「 尊敬語+丁寧語 」で出来ている
- クッション言葉とは言いにくい事やきつく聞こえそうな事を伝える時に使う言葉
( お手数をおかけしますが・あいにく・よろしければ・おかげさまで・勝手ながら など ) - 世間では、間違った敬語がよく使われている( 二重敬語・バイト敬語 )
敬語を使う場面というものは、少し緊張している状況がほとんどだと思います。
そんな時こそ焦らずゆっくり話すことが大切です。
そして、「 正しい敬語 」を心掛けるのも大切です。
でも、やっぱり最後は、心のこもった「 きれいな敬語 」が使えるようになると良いですね。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです(^^♪
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