
- 日本でセミの大量発生は起こるの?
- 大量発生した国はどこ?
- 子供に聞かれた時にちゃんと答えたい!
この記事では、このような悩みを解決します。

子供に聞かれて答えられるとかっこいいですよね。
夏の風物詩でもあるセミ。
少しうるさく感じることもありますよね。
そんなセミが大量発生し、大騒音になることがあります。
日本では経験がないですよね?
実は、セミの大量発生は世界でも北アメリカのみで確認されているのです。
なぜなら、北アメリカに生息する周期ゼミと呼ばれる種類のセミが、この大量発生を引き起こしているからです。
本記事の内容
- セミが大量に発生する理由
- セミが大量発生する周期とは
本記事では、セミの大量発生の理由を詳しく説明していきます。
また、セミの大量発生には周期があるので紹介します。
ちょっとしたことですが、こういうことを知っておくと知識の幅が広がりますよ♪
記事の信頼性
- 日本の研究者が解明している
この記事を読み終えると、セミの大量発生について子供に聞かれてもしっかり教えてあげられるようになります。
では早速、セミが大量発生する理由からみていきましょう!
セミが大量に発生する理由
大量発生を引き起こすセミは、周期ゼミと呼ばれるセミです。
素数ゼミとも呼ばれます。
日本にいるセミとの大きな違いは、成虫する過程です。
セミは卵を産み付けられてから、しばらくは地中にいます。
その期間は違うものの、この段階では同じです。
大きな違いは、周期ゼミはみんな一斉に成虫になる習性があるということです。
日本のセミは、4、5年地中にいて、みんなバラバラに成虫します。
さらに、周期ゼミはお互いに集まる性質も持ち合わせています。
そのため、どこからでも鳴き声が聞こえてくる日本とは違って、一部に密集するため大騒音となるのです。
同じ時期に一斉に成虫し、そして密集することによって大量発生が起きるのです。
周期ゼミが繁殖した理由
そもそも周期ゼミが繁殖した理由は、諸説あります。
天敵から身を守るためや、氷河期を生き延びるためなどと言われています。
それが周期ゼミ、素数ゼミと呼ばれるようになった理由である発生の周期に関係してきます。
その周期について詳しく見ていきましょう。
セミが大量発生する周期とは
セミの大量発生の周期は、13年と17年があります。
素数ゼミとも呼ばれるのはこの数字が理由です。
中途半端な数字と思いますが、これも生き残るための戦略なのです。
先ほど習性として、一気に成虫になるというお話をしました。
13年ゼミと17年ゼミのグループが、同じ年に大量発生するのは、221年ごとです。
この221という数字は、13と17の最小公倍数です。
素数というのは、最小公倍数の値が大きくなるのが特徴です。
最小公倍数の値が大きい方が生き残りやすい?
なぜ、この数字が大きいほうが生き残りやすいのでしょうか。
まとめて大量発生しないと、絶滅してしまうということを念頭に考えてみましょう。
例えば、2年ゼミと3年ゼミがいたとします。
そうすると2と3の最小公倍数、つまり6年ごとに繁殖時期がかぶります。
2年ゼミと3年ゼミから発生したセミは、周期が1~3年のセミになる可能性が高いのです。
まとめて大量発生したいのに、バラバラになってしまいますよね。
数が減ると、先に絶滅していってしまいます。
このような理由から、13年と17年に一度セミが大量発生するのです。
大昔の氷河期を生き延びるため、比較的気温が緩やかな北アメリカで、できるだけ長い間地中で暮らしていました。
それが、日本のセミより地中にいる時間が長く、北アメリカのみに生息している理由と考えられています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると、
- セミの大量発生は北アメリカで起こる
- 周期ゼミ、素数ゼミと呼ばれるセミが大量発生する
- 一斉に成虫する習性がある
- お互いに集まる習性がある
- 周期は13年と17年
- 最小公倍数が大きいため生き残りやすい
セミの命は短いのに、成長過程はなかなか奥深いですね。
素数や最小公倍数なんて、セミが計算?と思いますが…。
生き物の本能なのでしょうか。
大騒音になるくらいのセミの発生、日本じゃなくてよかったと思ってしまいますね(^_^;
セミの研究はまだまだ分からないことも多いそうです。
お子さんと一緒に勉強してみるのもいいですね。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです(^^♪