
- 「早い」と「速い」の違いは何?
- 「早い」と「速い」は英語だとどう違うの?
- 2つの違いが分かりやすい例文が見たい
この記事では、このような悩みを解決します。

私も迷ったので、辞書で引いて調べました。
日本語を習っている外国の方を、とても悩ませる言葉があります。
それは時に、日本人でさえ悩む言葉。
そうです「早い」と「速い」です。
読み方はどちらも「はやい」と読みます。
私も言葉の意味で「早い」と「速い」では、どちらを選んで良いのか迷ってしまう時がありました。
読み方では同じ「はやい」ですが、書いてみると、「どっちかな?」と考えてしまう場面があるのではないでしょうか?
本記事の内容
- 「早い」と「速い」の意味の違い
- 「早い」と「速い」の分かりやすい例文
- 「早い」と「速い」の英語での分かりやすい例文
そんなの知ってるよ!っていう方も、試しに読んでみて下さい。
もしかしたら「へぇ~、そっちか!」と思える例文があるかも知れません。
ちょっとしたことですが、こういうことを知っておくと知識の幅が広がりますよ♪
記事の信頼性
- 漢字辞典を参照している
- 英語辞典を参照している
今回の記事では「早い」と「速い」の違いや意味と、分かりやすい例文をご紹介。
また、それぞれの分かりやすい英語訳もご紹介します。
では早速みていきましょう。
「早い」と「速い」の違いと分かりやすい例文
先程も言いましたが、「早い」と「速い」はどちらも「はやい」と読みます。
これは言葉は同じでも、違う漢字にすることで意味が異なる同音異義語になります。
日本語には同音異義が沢山ありますので、実は悩む方は多いんですよね(^^;
POINT
「速い」と「早い」を書き間違えると意味が変わる!
例えば「速い電車」と書けば、電車そのもののスピードが速いという意味になります。
しかし「早い電車」と書けば、電車が出る時刻が早いという意味になります。
このように、書き間違えると意味が違ってきますので注意が必要です!
では、はじめに「早い」という言葉を解説していきます。
「早い」の意味と分かりやすい例文
「早い」とは次の4つが主な意味になります。
- ある基準より時間があまり過ぎていない、あるいはある基準より時期が前である
- まだその時期ではない、その時期がきていない
- 簡単である、てっとり早い
- 時間を置かないで、次の動作や物事が行われるさまを表す

では、それぞれ分かりやすい例文をご紹介しますね。
”ある基準より時間があまり過ぎていない、あるいはある基準より時期が前である”の例文
- 早い内に手を打つ
- 梅雨入りが早い
- 朝、早い電車に乗る
- いつもより早く寝る
この使い方の時は基準となる時刻・時期があり、それと比べて早いかどうかという場面で使います。
例えば、いつも夜の21時に寝るという基準があったとしたら、20時に寝る時に「いつもより早く寝る」と使う訳です。
”まだその時期ではない、その時期がきていない”の例文
- 免許を取るにはまだ早い
- 結論を急ぐにはまだ早い
- カブトムシを取りに行くにはまだ早い
- スタッドレスタイヤに換えるのはまだ早い
この時期早々という意味での使い方は、実際に日常でとても良く使われる言葉ですね。
少し焦っている相手に対して使われることが多いです。
”簡単である、てっとり早い”の例文
- 悩むより聞いた方が早い
- 他人に任せるより、自分で作業した方が早い
- 慣れてきたので、早く読書できるようになってきた
- そのプログラムより、こっちの組み方が早く終わるよ
主に「〇〇より✖✖の方が早く終わる」のような時に使われます。
「一人で仕事するより、みんなで仕事した方が早く終わる。」のように使います。
”時間を置かないで、次の動作や物事が行われるさまを表す”の例文
- 家に帰ったら何よりも早くご飯が食べたい
- 私が見つけるより早く、彼はそれを見つけた
- 前の人が購入するのが早いか、私の方が早いか
- お兄ちゃんが帰るのが早いか、妹の方が早いか
「~するより早く」「~するが早いか」のように使われます。
「○○よりも早く✖✖」という意味ですね。

「早い」は総じて何か比較対象があって、それに対して早い時に使います。
「速い」の意味と分かりやすい例文
「速い」とは次の2つが主な意味になります。
- 物事の進む度合いが大きい、動さ・進行などがすみやかである
- 速度が速いことを表す

では次に「速い」の例文を見てみましょう。
”物事の進む度合いが大きい、動さ・進行などがすみやかである”の例文
- 足が速い
- メールの返信が速い
- 川の流れが速い
- 動きが速い
主に、動きがスムーズでなめらかな様子を表す時に使います。
これも「動きが早い」と書くと、ダンスなどで人よりワンテンポ動くのが早いといった意味合いに変わります。
このようにどちらでも書けるというのが、日本語の難しさでもありますよね。
”速度が速いことを表す”の例文
- 速い車
- 新幹線は速い
- 飛行機で行くと速い
- プロ野球選手の球は速い
速度そのものが速い時に使います。
「言葉が速過ぎてよく聞こえない」なんていう使い方も出来ますね。

私が好きなのは「500馬力のGT-Rは速い!」みたいな使い方です♪
さて、ここまで日本語での「早い」と「速い」の違いを見てきました。
では、英語だとどう違うでしょうか?
「早い」の英語表記での分かりやすい例文
それでは「早い」の英語表記での例文をみていきましょう。
「早い」の方は「early」「soon」という英語訳になります。
例文としては以下のものになります。
- early morning( 早朝 )
- get up early( 朝早く起きる )
- He arrived early( 彼は早めに到着した )
- He will come soon ( 彼はまもなく来るだろう )
意味合いとしては日本語と同じで、ある基準より前という意味で使われています。
「速い」の英語表記での分かりやすい例文
「速い」の方は「fast」「quick」「speedy」「rapid」という英語訳になります。
例文としては以下のものになります。
- a fast train( 速い電車 )
- make rapid progress( 進歩が速い )
- be quick to learn( 呑み込みが速い )
- quick on one’s feet( 足が速い )
- rapid service( 迅速なサービス )
こちらも速度が速いことや、物事がすみやかに運ぶことを表しています。

このように英語でも「早い」と「速い」は単語が違うので、しっかり使い分けましょう。
他にも選択で悩む同音異義語に「超える」と「越える」というものがあります。
コチラの記事で解説していますので、合わせてチェックしてみて下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると、
- 「早い」と「速い」はどちらも「はやい」と読む同音異義
- 「早い」の意味は主に4つある
- ①ある基準より時間があまり過ぎていない、あるいはある基準より時期が前である
- ②まだその時期ではない、その時期がきていない
- ③簡単である、てっとり早い
- ④時間を置かないで、次の動作や物事が行われるさまを表す
- 「速い」の意味は主に2つある
- ①物事の進む度合いが大きい、動さ・進行などがすみやかである
- ②速度が速いことを表す
- 「早い」と「速い」は書き間違えると意味が変わる
- 「早い」の方は「early」「soon」という英語訳になります
- 「速い」の方は「fast」「quick」「speedy」「rapid」という英語訳になります
今回は「はやい」についての、漢字の意味などについてお話しました。
「早い」はある基準より早い時に使い、「速い」は物事にかかる速度について使われることが多いです。
同音異義語であるため使うときには迷ってしまいがちですが、意味を理解して正しく使い分けられるようにしましょう。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです(^^♪
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