- 鯉のぼりはいつから出せばいいんだろう?
- いつ片付けたらいいんだろう?
- 鯉のぼりをあげるのは、どんな意味があるのかな?
この記事では、このような悩みを解決します。
私には息子がいますので、毎年鯉のぼりをあげています。
その経験を活かしてアドバイス致します!
端午の節句と言えば鯉のぼり。
男の子がいるご家庭では、毎年5月前になると準備に追われていると思います。
我が家は田舎の小さな一軒家ですが、一応猫の額ほどの広さの庭があるので毎年この時期に鯉のぼりを立てています。
そして最初にあげる時に調べたのが「 いつ出して、いつしまえばいいのか? 」でした。
これは周りに鯉のぼりをあげる家があれば、そこに合わせて上げれば良いですが、そうでない場合はよく分からないものですよね。
鯉のぼりを初めて買った方も、おそらく同じ悩みをお持ちではないでしょうか?
本記事の内容
- 鯉のぼりはいつ出すの?
- 鯉のぼりはいつ片付ける?
- 鯉のぼりの意味と由来
- 吹き流しの意味
- 回転球と矢車の意味
今回は鯉のぼりを飾る時期から、鯉のぼりや吹き流しの意味まで解説します!
これでお子さんに教えながら、一緒に作業が出来ますよ♪
記事の信頼性
- 毎年鯉のぼりを庭にあげている
- 今年7歳の息子がいるので、6回ほど経験している
では早速、鯉のぼりを出す時期からみていきましょう。
鯉のぼりを出す時期
地域によって差はありますが、鯉のぼりを出す時期は一般的に3月下旬~4月上旬と言われています。
※旧暦に合わせて4月3日以降に出す地域もあります。
早く出す場合は、お彼岸( 春分の日 )過ぎたら出します。
具体的には、3月20日前後から出すイメージですね。
遅くとも4月上旬までには出しておくのがおススメです!
あまり遅く出してしまうと、出してすぐに節句が来てしまい片付けることになってしまいますよ(^^;
大安など縁起を気にしている方もいらっしゃいますが、春の天気は変わりやすいのでお休みの晴れた日で、時間が取れる時に出すのが良いでしょう。
縁起を気にするあまり天候に恵まれずに、なかなか出せないなんてことになったら、それこそ本末転倒です。
あまりこだわり過ぎないようにして下さいね。
うちでは子供たちがお手伝いしてくれますので、一緒に組み立てています。
親子でやると子供達に季節感を教えることも出来ますし、何より楽しいですよ!
親子の触れ合いに最適なので、ぜひ色んな話をしながらやってみて下さいね!
鯉のぼりを片付ける時期
鯉のぼりを出した後は、当然片付けが待っています。
鯉のぼりを片付ける時期は、端午の節句が終わる5月5日以降です。
節句が終わってすぐに片づけても良いですし、5月中は出していて6月に入るころに片付けても良いです。
我が家では、だいたい5月中旬頃にしまっています。
POINT
旧暦では約1か月遅れで端午の節句になります。
地域によってはこれを意識して、6月上旬まで飾るというケースもあるようです。
この場合の片付けは6月中旬~下旬くらいです。
この時期は雨の日も多く湿気も多い時期なので、なるべく晴れた日を選んで片付けましょう。
出すより片付ける方が作業的に大変なので、ここは奥さんにも手伝ってもらった方が良いでしょう。
なぜなら、鯉のぼりの鯉を畳んだり防虫剤を入れたりといった作業は、男性より女性の方が慣れているからです。
現に私が畳んだ後、嫁さんにダメ出しされ畳み直されましたから(;^_^A
では次に、鯉のぼりの意味をみていきましょう。
鯉のぼりの意味
鯉のぼりをあげることには「男の子が健康ですこやかに成長してくれるように!」という意味があります。
つまり子の成長を願う親心ですね。
ではなぜ、端午の節句に鯉のぼりを上げるという習慣が出来たのでしょうか?
その由来についてもお伝えしておきます。
鯉のぼりの由来
理由は室町時代にまで遡ります。
当時は武家で男の子が生まれたら、端午の節句に家紋入りの旗や幟( のぼり )をあげていたようです。
なぜ鯉なのかと言うと、中国の故事【 登竜門伝説 】からきています。
POINT
【 登竜門伝説 】
「 黄河上流の流れの激しい滝( 登門 )を登り切った鯉が、竜になって天に登った 」という中国の伝説です。
登竜門とは成功のための難関のことで、人の立身出世の関門を登竜門と呼ぶようになりました。
鯉は清流だけでなく多少汚れた沼でも生きられるほど生命力が強く、更に流れの激しい滝を登る力強さから、男の子の成長イメージにピッタリだったのでしょう。
それが江戸時代になると、財力のある商人達がこぞって武家のまねごとをし出して、鯉のぼりをあげるようになったようです。
この行為には「 立身出世 」を願う親心が込められており、武家に対する対抗心も含まれていたとか。
こうして庶民の間にも、この風習が広がっていったようです。
鯉のぼりの色の違い
鯉のぼりの鯉と言えば、黒・赤・青・緑といった色分けと大きさの違いがあります。
大きさは、黒>赤>青>緑といった感じになっています。
もうご存知かもしれませんが、色分けの意味についても説明しておきますね。
それぞれの色は次の意味を表します。
- 黒:お父さん
- 赤:お母さん
- 青:子供
- 緑:子供(お子さんが増えた場合、以下の色に変えて数を増やす)
- 紫:子供
- 桃:子供
昔は黒一色だったようですが、明治時代に緋鯉が増え、昭和になると子鯉が加わったそうです。
では次に、吹き流しについてみてみましょう。
吹き流しの意味
吹き流しとは、鯉のぼりの一番上にある五色で長い布のことです。
意味としては「 魔除け 」としての役割があります。
これもまた中国からの影響なんですが、「 五行説 」と言われるものがあります。
五行説とは「 万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなる 」という自然哲学のこと。
色 | 意味 |
---|---|
青色 | 木 |
赤色 | 火 |
黄色 | 土 |
白色 | 金 |
黒色 | 水 |
この青・赤・黄・白・黒ですが、青の代わりに緑だったり黒の代わりに紫だったりすることもあります。
これは染料や色彩認識の関係で、そのような色に変えているようです。
この五色が揃った時に魔除けの効果があるとされていて、古くから言い伝えられてきました。
また、神様に早く気付いてほしいという気持ちも込められているらしく、目立つ五色にしているとも言われています。
回転球と矢車の意味
鯉のぼりの一番上にある金色の丸い回転球と矢車。
これ何のためについているかご存知ですか?
それぞれの意味はコチラです。
回転球:神様への目印
矢 車:魔除け
回転球は、キラキラと回る事で神様に見つけてもらうための目印の役割。
矢車は、カラカラと音を立てることにより魔除けの役割。
なぜ昔の人は、このように沢山の魔除けや、神様に見つけてもらう工夫をしていたんでしょうか?
それは中国漢の時代、奇数が重なるのは縁起が悪いとされてきました。
5月5日はまさに奇数だけの日。
その厄払いの意味で、このような魔除けや神様への目印が施されていたのです。
こうやってみていくと、それぞれの部品に意味があるんですね。
沼津市のこいのぼりイベントの記事も書いていますの、合わせてチェックしてみて下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめるとこのような感じです。
- 鯉のぼりを出すのは、3月下旬~4月上旬(旧暦だと4月3日以降)
- 鯉のぼりをしまうのは、 5月5日以降(旧暦だと6月中旬頃)
- 鯉のぼりの意味は「男の子が健康ですこやかに成長してくれるように!」という親の願い
- 鯉を上げる由来は登竜門伝説による立身出世によるもの
- 鯉の色は黒:お父さん 赤:お母さん 青:子供 緑・紫・桃:子供が増える度に色を変えて足す
- 吹き流しと矢車は魔除けの意味
- 回転球は神様への目印
- 全ては、奇数だらけの5月5日の厄払いのための装飾
このように男の子の成長を願う親心が、登竜門伝説から鯉の形になって魔除けのために鯉のぼりをあげるようになったという訳です。
こういうのを調べてみると、今も昔も子を想う親の気持ちは変わらないものだと改めて感じますね。
節句に関してはコチラの記事でまとめていますので、合わせてチェックしてみて下さい。
我が家では2020年は3月28(土)に天気が良ければあげる予定です!
基本土日休みなので、もし雨ならば翌日か4月に入ってからになります。
うちでは特に大安とかそういうのは気にしていないので、あげられる日にあげるスタイルです(^^♪
お子さんと一緒に、楽しみながらあげてみてはいかがでしょうか?
この記事がお役に立てば幸いです♪