自動車のタイヤを新しく購入する時に、何を見て決められていますか?
タイヤには専門用語が多くて、ちょっと分かりにくいと思いませんか?
実は私も昔は良く分かってなくて、店員さんにお任せしてばかりでした(;^_^A
タイヤサイズは数値で表記してあるので何となく分かるのですが、あちこちにローマ字が出てくるからもう何のことやら状態に、、、。
そんな新しいタイヤ選びに欠かせないタイヤの専門用語の中に、ロードインデックス(LI)という言葉があります。
聞いた事ありますか?
私も知らなくて、車に詳しい職場の先輩から教わりました。
ロードインデックスとは?
どこを見れば(LI)が分かる?
ロードインデックス対応表って何?
ロードインデックスの具体的な使用方法は?
そんな私ですが今では副業で中古車販売をしていまして、仕入れ車のタイヤ交換などでこのロードインデックスに触れる機会が多くなったんです。
そこで今回は、私じろーパパが初心者の方に向けてロードインデックス(LI)を分かりやすく丁寧に解説したいと思います!
少し覚えることもありますが、一度分かってしまえば今後のタイヤ交換で悩まなくて良くなりますよ!
ロードインデックスとは?
では早速、この『タイヤのロードインデックス(LI)』のお話からしていきましょう。
タイヤのロードインデックスとは一体何なのでしょうか?
普段聞きなれない言葉ですので、知っている方はそう多くはないかもしれませんね。
POINT
ロードインデックス(Load Index)略して(LI)とは、規定の条件下でタイヤ1本で支えることの出来る最大負荷能力を示す指数のことです。
タイヤはタイヤ自体では無く、中の空気で負荷に耐えています。
タイヤはその入れ物のような物で、タイヤに入る空気の体積量をロードインデックスと言います。
分かりやすく言うと、タイヤの強度を表す指数です。
負荷能力とは、タイヤがどれだけの荷重に耐えられるかの耐荷重性能のことです。
指数毎に負荷できる最大荷重(kg)が定められていて、対応表を見ればその負荷能力が分かるようになっています。
この対応表は、タイヤメーカーのカタログの最後の方に一覧が載っていますし、タイヤメーカーのHPでも確認出来ます。
LIの欄に書いてある数値がそれに当たります。
この表では80~の数値がLIですね。
その横には、185/55R14などのタイヤサイズが記載されています。
横の空気圧の下に380とか450とか書いてあるのが、その空気圧時の負荷能力となります。
タイヤを新しく購入する際は、このロードインデックスとタイヤサイズを元に新しいタイヤを探していくことになります。
頭に入れておきましょう。
車両に軸重(タイヤ1本にかかる荷重)に対して、負荷能力が低いタイヤを選択してしまうと、負荷に耐えられずにパンクしたりタイヤが破損してしまう恐れが出てきます。
純正で定められているロードインデックス以下のタイヤを選んでしまうと、車検に通らなくなる可能性もありますので注意が必要です!
例えば純正タイヤの(LI)が94だったとすると、それより低い(LI)90はNGとなるということです。
仮にそれで車検に通ったとしても、車の安全性を考えると適正なタイヤに交換した方が無難だと言えるでしょう。
事故してからでは遅いですからね(;^_^A
ほとんどのタイヤ屋・ディーラー・修理工場で、純正のロードインデックスの数値未満のタイヤ交換や車検は断られる可能性が高いです。
中古車を購入した際は、装着されているタイヤの(LI)をチェックして、負荷能力が足りているか確認しましょう。
どこを見れば(LI)が分かる?
運転席のドアを開けると、ボディー側にこのようなタイヤサイズと空気圧などが記されたシールが貼ってあります。(輸入車はココと同じか、給油口のフタの裏などに記載されています)
※ただしこの数値は純正サイズの数値ですので、インチアップしている場合は対応表で探すことになります。
インチアップした場合の適正空気圧を知らないと、空気圧不足で最悪バーストの危険性もあります。
こちらの記事で詳しく書いていますのでチェックしてみて下さい。
これは私の車の場合ですが、タイヤサイズの欄に 245/45ZR17 94V と書かれています。
最後に94Vという数値がありますよね。
この94という数値がロードインデックス(LI)なんです!
サイズの横に記載してあるのが純正タイヤの適正空気圧になります。
私の車に関しては2.3kg/㎠(キログラムフォース)と表記してありますが、これは古いタイプであり、現在では230kPa(キロパスカル)という表記に変わっています。
適正空気圧は空気圧チェックの時に合わせる基準値になります。
チェックの仕方などはこちらの記事で詳しく書いていますので、合わせてご覧ください。
実際のタイヤのロードインデックスの数値は、タイヤのサイド面を見れば分かります。
このようにタイヤのサイド面に、しっかりと刻印があります。
このタイヤの場合は、ロードインデックスは75ということになります。
先ほども言いましたが、シールのLI指数よりタイヤの刻印にあるLI指数が低いと車検に通りませんのでご注意を!
タイヤのサイド面に書いてある情報の見方が分かれば、よりタイヤのことが分かってきます。
タイヤサイズの見方などはこちらの記事でまとめていますので、チェックしてみて下さい。
ロードインデックス(LI)対応表って何?
荷重指数(LI)対応表は、そのタイヤの最大負荷能力がどのくらいかを調べる際に使用する一覧表になります。
LI | 負荷 能力 (Kg) | LI | 負荷 能力 (Kg) | LI | 負荷 能力 (Kg) | LI | 負荷 能力 (Kg) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
60 | 250 | 76 | 400 | 92 | 630 | 108 | 1000 |
61 | 257 | 77 | 412 | 93 | 650 | 109 | 1030 |
62 | 265 | 78 | 425 | 94 | 670 | 110 | 1060 |
63 | 272 | 79 | 437 | 95 | 690 | 111 | 1090 |
64 | 280 | 80 | 450 | 96 | 710 | 112 | 1120 |
65 | 290 | 81 | 462 | 97 | 730 | 113 | 1150 |
66 | 300 | 82 | 475 | 98 | 750 | 114 | 1180 |
67 | 307 | 83 | 487 | 99 | 775 | 115 | 1215 |
68 | 315 | 84 | 500 | 100 | 800 | 116 | 1250 |
69 | 325 | 85 | 515 | 101 | 825 | 117 | 1285 |
70 | 335 | 86 | 530 | 102 | 850 | 118 | 1320 |
71 | 345 | 87 | 545 | 103 | 875 | 119 | 1360 |
72 | 355 | 88 | 560 | 104 | 900 | 120 | 1400 |
73 | 365 | 89 | 580 | 105 | 925 | ||
74 | 375 | 90 | 600 | 106 | 950 | ||
75 | 387 | 91 | 615 | 107 | 975 |
例えば先ほどの私の車の例で言えば、ロードインデックスが94でしたので最大負荷能力は670kgということになります。
タイヤのサイド面の刻印の説明に出て来たタイヤの場合は、ロードインデックスが75でしたので、最大負荷能力は387kgとなります。
この負荷能力の数値はそのタイヤの空気圧が最大の時の荷重指数で、空気圧が減ればそれだけこの数値も減少します。(先ほどのタイヤカタログ参照)
私の車の場合、適正空気圧は230kPaですので230kPaの時に負荷能力655kgということになります。
タイヤのサイズが小さいと負荷能力は低くなり、大きいと高くなります。
ロードインデックスの具体的な使用方法は?
さて、ここまでのお話が理解出来たら、後は簡単です♪
ロードインデックスを使って、新しいタイヤを探す手順を簡単に説明します。
今回はあくまで純正と同サイズのタイヤに交換する場合です。
流れとしては次の通りです。
- 今履いているタイヤのサイズとロードインデックスを調べる
- 適正空気圧を調べる
- 対応表の中のロードインデックスの空気圧の欄で、先ほど調べた適正空気圧の数値を当てはめて負荷能力を確認する
- タイヤカタログで、購入したいタイヤのサイズでロードインデックスを調べる
- 3で調べた負荷能力の数値より低くならないようなら、そのタイヤでOK!
- 3で調べた数値より低くなるようなら、他メーカーのタイヤかXL規格のタイヤを調べてみる
こんなところですね。
XL規格という名前が出てきましたが、タイヤには規格があるんです。
規格によって最大空気圧が変わってきますので、ここは把握しておかないといけません。
タイヤの規格についてこちらの記事でまとめてありますので、合わせてご覧下さい。
では、例を見てみましょう。
例:245/45ZR17 94V 適正空気圧230kPa の場合
①タイヤサイズは245/45ZR17で、ロードインデックスは94ですね。(運転席のシールを見ます)
②適正空気圧は230kPaです。(運転席のシールを見ます)
③負荷能力対応表で(LI)94で230kPaの欄を見ると、負荷能力は655kgだと分かります。
④新しいタイヤカタログの負荷能力対応表で、同一のタイヤサイズと(LI)の欄を見ます。
⑤負荷能力が655kg以上であればそのタイヤでOKとなります!
⑥空気圧を上げても655kg以下であれば、他のメーカーのタイヤを探すか、XL規格のタイヤを探すかの選択になります。
つまりロードインデックスが分からなければ、新しいタイヤを選びようがないということですね。
ロードインデックスから負荷能力を導きだすので、タイヤを選ぶ際には必要になる数値だと覚えておくと良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ロードインデックスというものがどんなものかお分かりいただけたでしょうか?
- ロードインデックスは規定の条件下で、タイヤ1本で支えることの出来る最大負荷能力を表す指数
- 負荷能力とは、タイヤがどれだけの荷重に耐えられるかの耐荷重性能のこと
- 荷重指数(LI)対応表は、そのタイヤの最大負荷能力がどのくらいかを調べる際に使用する一覧表
- ロードインデックスが分かれば、タイヤ交換の時に役に立つ
何かと専門用語が多いタイヤですが、1つ1つ意味が分かってくるとそんなに難しくないと思います。
ここまで分かってくると、自分でタイヤカタログから新しいタイヤを探す楽しみが味わえますよ♪
意味が分かってみるカタログと、意味が分からないで見るカタログでは、まるで別物ですからね。
見てるだけでも楽しくなってきます( *´艸`)
ぜひ、この楽しみを味わってみて下さい!
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