最近、ニュースで取り上げられることの増えた煽り運転や、高齢ドライバーによる交通事故など、身近に起こる交通トラブルが問題となっています。
運転する身としては「 いつ自分もトラブルに巻き込まれるか 」という不安がありますし、それに対して防衛策があるなら活用したいと思いますよね。
私も昨年、夜に嫁さんの車に家族を乗せて運転している時に、後ろの車から煽り運転をされました。
片側1車線道路を法定速度で走っていたところ、後ろから来た関東ナンバーの外車が執拗に煽ってきました。
猛スピードで近づいてきて、車体を左右に振ってきました。
信号で隣にきたのでドライバーを見てみると、50代くらいのおじさんでした。
外車に乗って気が大きくなったのか、トイレでも行きたかったのか知りませんが、大変嫌な思いをしました(=_=)
しかし、当時は何の証拠も残せていなかったので、ただイライラしただけでした。
そんな万が一の時の証拠として、映像や音声を残せるドライブレコーダー( 以下ドラレコ )への関心が全国的に高まってきているようです。
ドラレコは、走行中のあらゆる状況を記録できる車載機器のことです。
ドラレコによって事故やトラブルの時の証拠映像が残せれば、どちらにどのような責任があるのかが明確に分かりますし、またドライブの記録映像を残すといった使い方も出来ます。
しかし今まで購入したことが無い方にとっては、いざ購入しようと思っても分からないことも多いではないでしょうか?
- ドラレコって、どんな種類があるの?
- 何を基準に選べば良いの?
- メーカーはどこのが良いの?
- 価格はどれくらいするの?
- 取り付け工賃はいくら?
- おすすめの機種は?
ドライブレコーダーは、各メーカーが力を入れて開発していますので、次々に新しいモデルが発売されています。
中には停車中の異常時にセンサーが反応して記録できるタイプや、視界を360℃全域をカバーできるタイプなど実に様々なタイプがあります。
なのでいざ購入しようと考えた時に、どれを買ってよいのか迷ってしまいますよね。
もうすでにドラレコを使用しているけど、新しいモデルに買い替えもしくは買い足そうと思っている方もいらっしゃると思います。
私もあんなことがあったので、つい最近嫁さんの車にドラレコを購入し取り付けしたばかりです。
そこで今回は、ドライブレコーダーの選び方をご紹介したいと思います。
この記事を読み終えると、どのモデルを買えば良いのか分かるようになりますよ!
では、早速見ていきましょう。
ドライブレコーダーの種類
それでは、まずドラレコの種類からご説明します。
大きく分けて、次の3種類に分けられます。
- 一体型ドラレコ
- ミラー型ドラレコ
- 分離型ドラレコ
では順番にご説明します。
一体型ドラレコ
ドラレコと言えば、この形を連想する方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
今はこの一体型が主流になっています。
一体型は、カメラとディスプレイを一つにまとめたタイプです。
【 メリット 】
- いかにも付けましたというドラレコアピール度が高い!
- コンパクトサイズながら高性能機種が多い
- 取り付け場所の自由度が高い
【 デメリット 】
- モニターが小さい
- サンシェードを取り付ける際に邪魔になる
- 暑さで粘着テープが剥がれ、本体が落ちてしまう可能性がある
2インチくらいの小さめのモデルを選んでおくと見た目はスッキリしますが、いざモニター確認しようとするとその小ささで見にくかったりします。
逆に4インチくらいの大きさを選べばモニターは見やすくなりますが、運転中の視界に入りやすくなりますし、その重さで落下の可能性も上がります。
通常型を選ぶ場合は、あくまでもドラレコは記録用として考えモニターは小さめにして、映像の確認はパソコンにSDカードを差して見るスタイルが良いでしょう。
ミラー型ドラレコ
ミラー型とは、その名の通りルームミラーに取り付けるタイプです。
私は見た目がスッキリするのでこのタイプを愛用しています。
ミラー型にもカメラが本体と別のセパレートタイプか、本体の裏にカメラが付いている一体式の選択肢があります。
【 メリット 】
- ミラーに固定するだけの簡単取り付け!
- 後付け感が少なくスッキリする
- バンドで固定しているので落下の心配がない
【 デメリット 】
- 晴れた日中は、ドラレコ画像にミラーに写る背景が重なり少し見にくい
- リアカメラを付けないと、後ろが見えなくなる
- タッチパネルなので指紋がつきやすい
主流は10インチくらいで、軽自動車だと7~9インチ位で丁度良いサイズです。
最近は12インチという特大サイズも登場してきました!
大きなワゴン車などに良いかも知れませんね♪
購入する前に、ルームミラーの縦と横のサイズを測ってから選ぶようにしましょう。
取り付けが簡単なので、配線さえうまく通せれば取り付け費用が不要です!
※ただし、リアカメラは少し知識が必要になります。
詳しい取り付け方はコチラ。
ミラー型の一体式で運転者が変わった場合、ミラーの位置合わせをすると裏面に付いているカメラの位置も一緒に変わってしまい、その都度合わせ直す必要があります。
このように頻繁に運転者が変わるようなお車の場合は、セパレートタイプが良いでしょう。
セパレートタイプはカメラが別で固定されているので、ミラーの角度を変えても問題ありません。
分離型ドラレコ
その名の通りカメラとディスプレイが別々のタイプです。
中にはカーナビ連動出来るモデルがあり、カーナビをモニターとして使用出来ます( ただし同一メーカーに限る )
販売しているメーカーが少なく、最近ではあまり見なくなりました。
【メリット】
- ナビ連動タイプだと大画面で操作や確認ができる
- 本体が小さいので、窓の面積が小さい車に向いている(スポーツカーなど)
【デメリット】
- 販売しているメーカーが少なく選択肢が限られる
- ナビ連動の場合、同一メーカーしか使えない
ドラレコを選ぶ基準とは?
さて、ドラレコの種類が分かったところで、次にドラレコを選ぶ基準についてみていきましょう。
大きく分けて3つあります。
- 画質・画素数
- 視野角
- 夜間機能
では順番に説明します。
画質・画素数
これがカメラの画質・画素数のことです。
あまりにこの数値が低いとナンバープレートなどの数値が鮮明に記録されず、いざという時の証拠能力に欠けてしまいます。
このようにボヤけていては、証拠としては使えません。
また、信号機が青だったのか赤だったのかと言った情報も正確に記録されているかが重要となります。
【 証拠映像として画素数の基準 】
これはフルHD以上を選択しておけば大丈夫です。
フルHD( 縦1920×横1080 )
WQHD( 縦2560×横1440 )
WQHDは更に鮮明に記録されますので、お好みでどうぞ。
POINT
HDとは?
HD( High Definition )とは解像度のことで、色を出すピクセル( 画素 )がどれくらい画面についているかということです。
フルHD:1920×1080=207万3600ピクセル( 画素数 )
WQHD:2560×1440=368万6400ピクセル( 画素数 )
普通のHDはこれ以下の数値となり画面が粗くなりますので、解像度はフルHD以上で画素数は200万ピクセル以上を選ぶと良いでしょう。
視野角
視野角とはレンズの撮影範囲のことで、角度が広いレンズほど広範囲の映像を残すことができます。
なぜ視野角が大事なのかと言うと、事故は正面で起こるとは限らないからです。
色んな角度からぶつかるケースがありますので、視野角は広いに越したことはありません。
ドライブレコーダーのレンズにおいては、水平画角の数値が100度以上のものを選ぶようにしましょう!
108度を選ぶと、ほぼ真横以外の前面は撮影できます。
カメラも前方カメラのみと前後カメラの2種類があり、最近では360度前後左右撮影できるモデルも出てきました!
夜間機能
夜間機能とは、夜間の暗い場所でも鮮明な映像を残せる機能で、「夜間機能付き」という表示がされています。
この機能が付いていると、夜間でも全体的に少し明るく鮮明な映像として記録できます。
逆にこの機能が付いていないと、夜間の映像が暗くてやや不鮮明になります。
夜間の事故などの時に証拠として残せるように、この『 夜間機能 』が付いているモデルを選んだ方が良いと思います。
その他の機能について
ドラレコの基本的なことが分かったところで、その他に見るべき機能をいくつかお話しておきます。
- HDR・WDR
- フレームレート(fps)
- 駐車監視機能
- GPS機能
- 安全運転支援機能
では順番にご説明しますね。
HDR・WDR
これはトンネル出口で突然明るくなったり、夕日による逆光などで画面が白くなってしまうのを防ぐ画像補正機能になります。
HDR( ハイダイナミックレンジ )
WDR( ワイドダイナミックレンジ )
どちらも、明るすぎて白くなる部分を自動補正し少し暗くするという機能なのですが、メーカーによって解釈が様々なようです。
トンネルをよく通る方でしたら、このどちらか(または両方)の表示があるモデルを選択されると良いでしょう。
フレームレート( fps )
フレームレートとは、1秒間にコマをどれくらい撮影するかということです。
例えばフレームレート30であれば、1秒間に30コマ撮影出来るんですね。
なぜこの数値が重要なのかというと、最近の信号機はLED化されているからなんです。
信号機のLEDは西日本は1秒間に120回、東日本は1秒間に100回点滅しているので、この点滅周期とドラレコのフレームレートのコマ数と重なってしまった場合、信号が消えているように写ってしまう可能性があるのです。
ですので、フレームレートは30fps以上のモデルを選択されると良いでしょう。
駐車監視機能
駐車監視機能が付いているモデルであれば、駐車中にエンジンが掛かっていない時でもGセンサーで衝撃を感知したり、動センサーで人や動物の動きを感知した時に自動で録画を開始してくれます。
ただし、常時電源に接続が必要なため取り付けにはある程度の知識が必要になります。
それと長期間動かさない車両などでは、微弱ながら電力を消費するのでバッテリー上りの心配が出てきますので注意が必要です。
POINT
ドラレコの記録媒体はマイクロSDを使用しています。
32GBの容量だと、約3~4日分記録を保存出来ます。
容量がいっぱいになると、自動的に古いデータから消されて上書き保存されます。
もしドライブ映像などを残したいのであれば、早めにパソコンなどに取り込むようにしましょう。
GPS機能
GPS機能付きであれば、走行場所の緯度・経度などの位置情報を記録出来たり、車速なども記録することが可能です!
更に、時計の自動合わせも出来ますので大変便利な機能ですので、できればGPS機能付きを選ばれることをオススメします(^^♪
安全運転支援機能
安全運転支援機構とは、全車との車間が詰まった時や、車線をはみ出してしまった時などにお知らせしてくれる機能です。
ドラレコが安全運転をサポートしてくれます。
ドライブレコーダーの有名メーカー
さて、ドラレコの選び方が分かったところで、今度はメーカーをみていきましょう。
これに関しては実に沢山のメーカーから出ていますので、とても全てのメーカーはお伝えし切れませんので、ここでは有名なメーカーのみのご紹介とさせていただきます。
メーカー名 | 特徴 |
---|---|
カーメイト CAR MATE | 業界最大手のカー用品メーカー。 ドリンクホルダーや芳香剤など独自開発の商品が魅力。 チャイルドシートやルーフキャリアなど幅広く展開。 |
ユピテル Yupiteru | カー用品業界40年の老舗 レーダー探知機やカーナビにも強い。 警察や官公署の公用車、民間の業務用車両などへ採用されています。 |
パイオニア carrozzeria | 主にカーオーディオに強いメーカー。 カーナビなどでも有名。 |
ケンウッド KENWOOD | カーオーディオ、カーナビなどに強いメーカー。 画質の良さには定評があります。 ドラレコ部門でもトップシェアを誇る。 |
コムテック comtec | 自動車メーカー向けOEM製品を制作。 360度撮影モデルや2カメラモデルが主力商品。 信頼性はトップクラス。 |
セルスター Cellstar | MADE IN JAPANに拘るメーカー。 国産ならではの高い品質と、3年間の製品保証が魅力的。 |
主に量販店で見かける有名どころは、ざっとこんなところです。
この辺りのモデルであれば、どれを選んでも安心してお使い頂けるでしょう。
ただし、ミラー型に関しては国産製より海外製の方が機能が充実しているものが多く、AUTO-BOX(中国)などが人気が高いです。
価格はどれくらいするの?
価格に関しては国産製と海外製で違うのと、どこまでの機能が入っているかで変わってきます。
安い物で5,000円程度からありますが、ハッキリ言ってオススメしません。
この価格帯では前カメラのみで画質などの性能面も劣っていて、とりあえず撮れてればいいという感じのモデルばかりです。
どうせ付けるのであれば、ちゃんと実用できるものを選んだ方が後悔しないでしょう。
その上は1万円~5万円くらいまで、実に多くの価格帯が存在します。
中でも前後2カメラタイプが人気で、売れ筋は、1万円~3万円くらいのモデルです。
このクラスになるとフルHDは当たり前で、GPSや駐車監視機能や夜間機能など機能が充実しています。
価格差はどこまでの機能を有しているかで変わってきますので、お好みで選んで下さい。
取り付け工賃はいくら?
ドラレコを購入すると、避けては通れないのが取り付けです。
取り付けを、ショップでやってもらうといくらかかるのか?
おおよその目安ですが、国産車と外車で少し金額が違います。
国産車 | 外車 | |
---|---|---|
前カメラ 駐車監視なし | 5,400円 | 8,640円 |
前カメラ 駐車監視あり | 6,480円 | 10,800円 |
前後2カメラ 駐車監視なし | 16,200円 | 21,600円 |
前後カメラ 駐車監視あり | 17,280円 | 23,760円 |
外車の方がやや割高となります。
電源はシガー電源が基本となりますので、常時電源取り付けに変更などの追加加工があると別途料金が発生します。
オートバックスではドラレコ本体を工賃コミコミ価格で販売していますので、お任せであればそういうプランを利用するのも良いでしょう。
POINT
オススメの機種は?
これまでドラレコの選び方をみてきました。
よくドラレコオススメ記事で、前カメラのみの紹介もされていますが、最低でも前後2カメラプをオススメします。
なぜなら、前カメラタイプを購入した方が最近の煽り運転のニュースを見て、後からリアカメラを買い足すといったケースが増えているからです。
ここで、どんな車種にどのドラレコが良いのか少しお話しておきますね。
窓の狭いスポーツカーなどは、ミラー型がオススメです♪
スッキリした見た目と、窓に色々張り付けなくて良い分視界も妨げないのがポイントです。
そもそも車内が狭い車が多いので、ミラーに取り付けることにより、スペースを取ることなく取り付けができます。
窓の大きいミニバンやコンパクトカーでしたら、一体型や分離型がオススメです♪
窓が大きいので十分な取り付けスペースがありますので、4インチ程度の大き目のモニターサイズでも邪魔にはならないと思います。
軽自動車は2~4インチくらいの一体型がおすすめ!
最近の軽自動車は窓も比較的大きな車種が多いので、2~4インチくらいの一体型でも良いですし、もちろん7~9インチくらいのミラー型でもOKでしょう。
ここは好みが分かれるところなので、お好みでどうぞ。
360度タイプは全車種におすすめ!
全ての車種で外だけではなく室内も撮影しないと不安だという方は、360度タイプを選んでおけば安心です。
※ただし360度タイプはまだ発展途上な感じがありますので、よくレビューなどを参考に選択されて下さいね。
では、オススメ商品をいくつかご紹介しますね。
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この価格で360度+リアカメラのセットが手に入ります。
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数点紹介してきましたが、現在の売れ筋は前後カメラタイプです。
360度タイプはまだ発展途中といった印象で、これからが益々楽しみなタイプになります。
どのタイプを選ぶかは、ご自身のカーライフに合わせて選択されると良いでしょう。
今のご時世、こんなことが頻繁に起こりますので注意しましょうね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
一口にドラレコと言っても、実に様々なモデルがあるんですね。
とにかく、ご自身のお車の使用状況に合わせて選択されるというのが後悔しないポイントです!
誰が乗る車なのか?運転手は変わるのか?夜に乗る機会が多いのか?など、それぞれふるいにかけていき、満足の1台を探してみて下さい。
一体型とミラー型は、完全に好みの問題です。
ドラレコをアピールしたいのか、さりげなく取り付けたいのか。
私はさりげなく派なのでミラー型が好みです(^^♪
どうしても実際の映像を見たい時は、YouTubeで機種名を検索すると沢山の参考動画が出てきますので、実際の映像を見てから決めるのも良いでしょう。
取り付け手順は、どのドラレコもほぼ同じになります。
今や必需品となったドライブレコーダー。
ぜひお車に取り付けて、いざという時に備えましょう!
この記事がお役に立てば幸いです(^^♪