
- ニッケル水素電池には、どんなタイプがあるのか?
- ニッケル水素電池の、価格の違いはなに?
- ニッケル水素電池は、高い物を買えば間違いない?
この記事では、このような悩みを解決します。

私はニッケル水素電池を愛用しています。
乾電池を使う機器はご家庭に沢山あると思います。
- 子供のおもちゃ
- TVリモコン
- LEDライト
- 携帯ゲーム機
- 蚊取り電気マット
- ワイヤレスマウス
これらの乾電池は、割と頻繁に切れて取り換える機会も多いのではないでしょうか?
使い捨て乾電池を使っていると、買いに行ったり捨てに行ったりと手間がかかるもの。
この問題を解決する案として、充電することで繰り返し使える充電池に切り替えるという方法があります。
この乾電池の代替で使う充電地をニッケル水素電池といいます。
実は、ニッケル水素電池には3つのタイプがあるんです!
なぜなら、ニッケル水素電池は使う用途によって使い分けが必要だからです。
本記事の内容
- ニッケル水素電池の基礎知識
- ニッケル水素電池3つのタイプ
- 充電器いらずの充電地
- 充電池って実際どのくらい使えるの?
たかが電池だと思わず、しっかり選んで正しく使いましょう!
ちょっとしたことですが、こういうことを知っておくと知識の幅が広がりますよ♪
記事の信頼性
- 私が実際にニッケル水素電池を使用している
- 機器によって、使い分けしている
この記事を読み終えると、ニッケル水素電池の基礎が分かり、どれを購入すれば良いのかが分かります。
では早速みていきましょう。
ニッケル水素電池の基礎知識
まずは選ぶ前に、基礎的なことを頭に置いておきましょう。
ニッケル水素電池の特徴は以下の通りです。
- 充電して繰り返し使える(1000回~2000回)
- 単1~単4、9Vまで幅広く商品ラインナップがある
- 容量が大きいほど充電回数は少なく、容量が小さいほど充電回数は多くなる
- メモリー効果で最大使用時間が徐々に減っていきます
- 自然放電が大きく充電後使用しないでいると、使用時間が短くなる
- 初期費用は電池と充電器で2,000円前後かかる
特に注意するのは、メモリー効果と自然放電があるということです。
詳しくはコチラの記事で書いていますので、参考にされて下さい。
そして、選ぶ際のポイントとなるのがmAh(ミリアンペアアワー)です。
このように電池に数値が書いてあります。
この電池ですと2100mAhという表記になっています。
POINT
mAh(ミリアンぺアアワー)
1時間でどれだけの電流を流すことが出来るかの単位。
一般的には放電容量と呼ばれ、2100mAhだと1時間で2100mAの電流を放電できるということになります。
消費電流300mAの機器で使用した場合、2100mAh÷300mA=7となり、連続7時間使用可能ということになります。(実際には計算より少し短い時間になります)
つまり、この数値が大きいほど長時間使えるということです。
ニッケル水素電池3つのタイプ
基本的な特徴が分かったところで、今度はタイプ別に選んでみましょう。
大きく分けて3つのタイプに分類されます。
- スタンダード(標準)タイプ
- ハイエンド(大容量)タイプ
- 価格重視タイプ
この3つのタイプの価格に関しては、このようなイメージです。
価格重視<スタンダード<ハイエンド
後は、電池の容量(mAh)によって価格差があります。
価格の差は当然容量が大きいほど高く、少なければ安くなります。
POINT
- 価格の差は、主に電池の容量の違い
- 単純に高い物を買えば良いというものではなくて、使う機器によって選んでいくと考えて下さい
例えば、目覚まし時計のように消費電力の少ない機器にハイエンドタイプは合わないです。
逆にカメラのストロボなどに標準タイプですと、パワーと容量が不足してしまいすぐに電池切れを起こしてしまいます。
ですから、高い電池を買えば良いというものではないんですね。
POINT
充電地は最低使用可能温度に注意!
これはどれだけ低い温度で使えるのかという温度です。
スタンダードタイプ、ハイエンドタイプはー20℃まで。
価格重視だと-5℃までになりますので、山間部や降雪地方で使う方には向いていません。
そういう方はスタンダード以上のタイプを選択しましょう。
では順番にみていきましょう。
スタンダード(標準)タイプ
これは先ほどお話した容量(mAh)が小さめのタイプになります。
最低使用可能温度は-20℃です。
単3形電池:800~2000mAh
単4型電池:500~800mAh
このくらいの容量の電池がスタンダードタイプと呼ばれています。
消費電力が少なく、交換頻度の低い機器に向いています。
- TVリモコン
- 照明リモコン
- 時計
- ワイヤレスマウス
アマゾンの単3型 1900mAh 4本パックです。
充電回数:約1000回
Amazonベーシック 充電池 充電式ニッケル水素電池 単3形4個セット (最小容量1900mAh、約1000回使用可能)
さすがはアマゾンっていう価格で出してくれています。
評価も上々で、多くの方に選ばれています。
パナソニックの単3形 1900mAh 4本パックです。
充電回数:約2100回
【Amazon.co.jp限定】パナソニック エネループ 単3形充電池 4本パック スタンダードモデル BK-3MCC/4SA
パナソニックのエネループは、メモリー効果や自然放電を極力抑えたモデルになります。
価格の割に充電回数が約2100回と多めでお買い得感が強いです。
ハイエンド(大容量)タイプ
標準タイプの強化版とも言えるハイエンドタイプ。
最低使用可能温度は-20℃です。
単3形電池:2100~2500mAh
単4型電池: 900~950mAh
容量によって価格が違います。
ハイエンドタイプは、高容量でパワフルですので、以下の機器に向いています。
- LEDライト
- デジカメ
- ラジコン
- 美容機器
- プラレールなどのおもちゃ
消費電力が大きく交換頻度が高めの機器に向いています。
私が愛用しているエネロング単3形 2100mAh 8本パックになります。
充電回数:約1000回
[enelong] エネロング 単3形 充電式電池× 8本セット 容量2100mAh
お安く使えるハイエンドモデルですが、自然放電がやや大きい印象があります。
ただ普段使いには問題なく使えるので、子供用の電子ピアノなどそこまで消費電力の大きくない機器に向いています。
自然放電が少ないのは、やはりパナソニックのエネループ単3形 2500mAh 4本パック
充電回数:約500回
【Amazon.co.jp限定】パナソニック エネループ 単3形充電池 4本パック 大容量モデル eneloop pro BK-3HCD/4SA
エネループはアマゾンが1番安く買えるようです。
とにかく大容量で長持ちな反面、繰り返し充電回数は約500回程度です。
それとプラス極の形状が若干使い捨て乾電池と違うため、機器によってはうまくハマらない場合があるようですので注意が必要です。
価格重視タイプ
容量を少なくして、充電回数を増やしたモデルになります。
エボルタのお手軽モデルで、単3形 1000mAh 4本パックです。
充電回数:約4000回
パナソニック 充電式エボルタ 単3形充電池 4本パック お手軽モデル BK-3LLB/4B
エボルタ単4形 650mAh 4本パックです。
充電回数:約3000回
パナソニック 充電式エボルタ 単4形充電池 4本パック お手軽モデル BK-4LLB/4B
このモデルこそ、TVのリモコンや照明のリモコンなどの消費電力が極めて少ない機器に最適です!
自然放電が少ないので、非常用の電球式懐中電灯などにも向いています。
そして、なんと言っても充電回数が約3000~4000回と長く使えるのがポイント!
使用用途をまとめるとこうなります。
用途 | |
---|---|
スタンダード | TVリモコン LEDライト 照明リモコン 目覚まし時計 携帯ラジオ 電子辞書 |
ハイエンド | TVゲームリモコン 美容機器 ワイヤレスマウス ラジコン プラレール |
価格重視 | 電球式懐中電灯 TVリモコン 照明リモコン 時計 電子辞書 |
買い方の具体例
ここで私の購入例をご紹介しておきます。
我が家では小さい子供がいるため、主に子供のおもちゃの使用目的で購入しました。
- 標準タイプ:LEDで光るおもちゃ、幼児用玩具など
- 大容量タイプ:モーターで動くおもちゃ、エチケットカッターなど
- 価格重視タイプ:TVリモコン、照明リモコン、時計など
このように、機器によって使い分けしています。
始めにハイエンドの単3形、単4形をそれぞれ8本ずつ購入し使ってみて、後から標準タイプと価格重視タイプをそれぞれ買い足しました。
1度使ってみて良かったので、後から必要分を買い足した形です。
このように、生活スタイルに合わせて購入されると良いでしょう。
充電器いらずの充電地
番外編として充電器が要らないタイプもご紹介します。
USBに差すだけで充電できるという優れもの!
単3形 1850mAh 4本パック
充電回数:約1000回
BLACKUBE USB充電式単三電池高容量1.5V / 1850mAh、2800mWh/1850mAh リチウム電池急速充電1.2時間マイクロUSB充電、リチウムイオン電池(4パック) (単3形電池1850mAh)
単4型 600mAh 4本パック
充電回数:約1000~3000回
BLACKUBE USB充電式単4電池 リチウムイオン充電池トリプルAリチウム電池、マイクロUSB充電ポート付き(4パック)-1.5V / 600mAh USB AAAセル(4パックAAA)
何と言っても充電器が要らないというのがポイントです!
多少高く見えますが、他の充電池が充電器を必要とすることを考えると、お買い得と言えるでしょう。
なによりUSBさえあれば充電できるので、どこにでも持ち運びできるというメリットがあります。
そして、最大の特徴はほとんどのニッケル水素電池が1.3Vなのに対し1.5Vあるということです。
1.5Vとパワーがあるので、携帯ゲーム機やプラレールなどに向いています。
ただし、充電時間はやや長めのようです。
充電池って実際どのくらい使えるの?
ここでニッケル水素充電地の寿命について書いておきます。
まず、先ほどから頻繁に出てくる容量を表すmAh(ミリアンペアアワー)ですが、実際には表記されている数値の約70%ほどだと思って下さい。
ですので、1回の充電で使える時間というのも計算より少し短くなるのです。
そして充電回数も表記回数より少なくなるのが実情です。
これは電池の使い方によっても左右されますし、商品によってメモリー効果や自己放電などの度合いも違います。
そして、過放電を何度もしてしますと内部の劣化が早まり、ものの数カ月で充電できなくなるケースもあるようです。
最近言われているのは、完全に電池が切れる前に(20~30%残し)充電して使った方が長持ちするということです。
そして充電器に入れても充電しなくなったり、充電後すぐに電池切れになるようだと寿命となります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると、
- ニッケル水素電池には3タイプある
- ①スタンダード(標準)タイプ
- ②ハイエンド(大容量)タイプ
- ③価格重視タイプ
- USBに差すだけで使えるタイプもある
- ニッケル水素電池の実際の寿命は、表示より短い
今回はニッケル水素電池の選び方をご紹介しました。
大切なのは何に使うのかによって、選択肢が決まってくるということです。
やみくもに高い物を買えばよいという訳ではないのでご注意を!
今回はメモリー効果と自然放電が少ないという点で、パナソニックのエネループを多数ご紹介しました。
もちろん、他にも沢山のメーカーから出ていますので、お好みに合ったものを選択されて下さい。
ニッケル水素電池に切り替えていくと、エコにもつながりますし長い目で見れば経済的なので、ぜひご家庭に取り入れていきましょう!
この記事が少しでもお役に立てば幸いです(^^♪