2年前のある日、私のスマホに1通のSMS(ショートメールサービス)が届きました。
普段SMSはほとんど使っていなかったので、なんだろうと思い開いてみました。
するとヤフーからのメールでした。
あれ?ヤフーからSMSが来ることなんてあったかな?
不審に思った私は、すぐにネットで調べてみることにしました。
この記事をご覧になっていると言うことは、もしかしたらあなたの元にも同じようなメールが届いて不安になっていませんか?
私も不安になったのでお気持ち分かります。
結論から言うとこのSMSは詐欺メールだったのです!
今回はその悪質な手口と対処法を解説したいと思います。
では、一緒にその内容をみていきましょう。
ヤフーを装ったSMS詐欺の手口
では実際に私に届いたショートメールから見ていきましょう。
文面は色んなバージョンがあるようですが、一見すると本物のヤフーからなのかなと思ってしまいます。
差出人がYahoo!サポートセンターになっています。
他にも「Yahoo!」「Yahoo!ジャパン」「Yahoo!カスタマーセンター」など色んなバージョンが報告されています。
「情報サイト利用履歴があり未払い債権が発生中。本日連絡なき場合身辺調査及び法的措置に移行します。Yahooサポートセンター 0356574195」
って、、、一切覚えがありません。
そして、法的措置に移行するとあります。
う~ん、なんてアバウトな誘い文句。
POINT
このショートメールというものは、悪い業者がとても利用しやすいシステムなのです。
ショートメールは、電話番号さえ分かれば誰にでも利用することができます。
それを悪徳業者が利用すると、電話番号をパソコンなどでランダムに選んで、このような詐欺メールを無作為に大量に送る事ができてしまう訳です。
一見すると怪しいメールなのですが、Yahoo!の知名度と、この法的措置という言葉に驚いて電話してしまう方が多発してしまったようです。
このSMSに記載されている電話番号に電話をかけてしまうと、詐欺グループにつながってしまいます。
「料金が○○円滞納されていますので、急いでお支払いください!」
などと全く実在しない未納金を支払わせようとしてくるのです!
完全に架空請求詐欺です!
例)
「携帯電話の誤作動の場合は保証が利きますので、後日全額お返しします」
「すぐに支払ってもらえたら、後日保証協会から振込で返金されます」
などと意味不明な説明をされることもあるとか。
もちろんそんなことはデタラメで、返金されることはありません。
そして1度でも支払ってしまうと、他にも未払金があるといって更に支払いを催促してきます。
これがこの詐欺の手口で、今度は保証協会を名乗る人物から「あなたのスマホがウイルスに感染していたので数社から未納金の請求が来ている」などと更に支払いを要求してきます。
支払いの手段として、主に通販サイトのギフト券をコンビニエンスストアで購入するように説明されます。
そしてその番号を伝えるようにと言われます。
POINT
通販ギフト券とは?
通販ギフト券はコンビニエンスストア等で販売されている、プリペイドカード型の金券です。(前払いに一定金額の価値を有し、消費やサービスを受ける権利のあるカード)
当該通販サイトの会員になり、ギフト券の裏面に記載されている番号を同サイトに登録することによりギフト券の額面金額が利用可能となります。
番号さえ分かれば、ギフト券自体がなくても利用することができます。
そのためギフト券は転売されることが多いようです。
詐欺グループはギフト券の番号を聞くと、支払者に金券を捨てるように指示をしたり、郵便ポストに投函するよう指示を出すこともあったようです。
目的としては、支払者が詐欺だと気付いてギフト券発行会社にギフト券の使用停止を求めたりするのを防いだり、ギフト券の使用者を特定しにくくすることがあげられます。
消費者庁からも注意喚起が出ています
2017年12月22日(平成29年)に消費者庁からも、この件に関して注意喚起が出されていました。
今回の手口がより詳しく書かれていますので、参考にされて下さい。
このように、最近はSMSを使った悪質な手口の詐欺が増えてきているようです。
SMSで本物のヤフーから、このようなメールが来ることはありません!
では、このようなメールが来たらどのように対応すれば良いのでしょうか?
メールが来た場合の対処法
これはこのヤフーの詐欺だけではなく、SMSを悪用した詐欺全般に共通した対処法です。
まず大前提として次の事が言えます。
- ヤフーやアマゾンや佐川急便などの会社からSMSで督促がくることはない
- 未納、滞納などであれば書面で来るのが普通である
- ギフト券で支払うという時点で詐欺
このようなメールが来たら即削除してしまいましょう!
削除してしまっても、何の問題も発生しません。
つまり相手にしないと言うことです。
詐欺グループはとかく我々を「本日中に連絡しろ」「急がないと時間が無い」などと慌てさせて、まともな判断が出来ないように仕向けてきます。
電話さえかけなければ、詐欺グループは何も出来ないので無視するのが1番です。
ではもし詐欺に引っ掛かってしまい、メールに記載されている電話番号に電話をかけてしまったらどうすればよいのでしょうか?
もし電話をかけてしまったら
もし電話をかけてしまっても、相手の要求には応じないようにして下さい!
ギフト券を購入してしまう前に、下記に電話して相談してみましょう。
消費者ホットライン:188
警察相談専用電話 :#9110
ギフト券を購入してしまっても、番号を教えなければ被害には遭いませんので絶対に教えないようにして下さい。
もし教えてしまった場合は、ギフト券の発行会社に連絡して利用停止を依頼しましょう。
ギフト券を捨ててしまったり、ポストに投函してしまっているとかなり深刻です。
そのような場合は2次被害を防ぐためにも、最寄りの警察署に相談するか先ほどご紹介した消費者ホットラインか、警察相談専用電話に電話しましょう。
他にも色んな詐欺情報がありますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
佐川急便からのメール
インスタグラムのダイレクトメール
まとめ
たった1通のヤフーからのSMS。
何も知らずに電話してしまうと、多額の現金を奪われてしまいます。
詐欺グループはあの手この手で私たちの財産を狙ってきます。
被害に遭わないためにも知識を身に付け、自分の大切な財産は自分で守りたいものです。
すこしでもおかしいなと思ったら、すぐにネットで検索してみることを習慣にしておくだけで防げる詐欺もあります。
そして今はSNSなどで情報の共有が出来ますので、大切な友人などと情報をシェアし被害を未然に防ぐことができますので、積極的に利用すると良いでしょう。