ど~も!
長崎出身のじろーパパです。
静岡に来て早10年。
コチラに来てモヤモヤと思っていることがあるんです。
それは、リンガーハットのおかげですっかり全国に広まっている長崎名物『皿うどん』の食べ方について。
お店で写真のような状態で出てきて、そのまま食べてイマイチ美味しくないなんてレビューをたまに見かけることがあります。
驚くことに私の知り合いの同じ九州の宮崎県民でさえ、皿うどんはあんまり美味しくないと言っていました。
その方もソースをかける事を知りませんでした、、、。
いやいや、ちょっと待ってください!
そりゃそうでしょう。
だってそれはまだ料理としては完成していないのですから。
餃子にタレをつけずに食べますか?
ずっとごまラー油の出前一丁にごまラー油を入れずに食べますか?
つまりそういう事なんです。
皿うどんはウスターソースをかけて初めて完成と言えるのです!
なので、皿うどんにソースは必要なんです!
ソースは中濃ソースではなく必ずウスターソースで食べましょうね。
中濃だと濃すぎますから(^^;
長崎に住んでいる頃はこんなの常識だと思っていたんですが、他県に住むようになって本当にこれを知らない方が多くて驚きました!
もちろん中にはご存知の方もいてホッとするんですが、大多数の方が何もかけないか、かけても酢をかけると聞きました。
そこで今回は『皿うどんの歴史と美味しい食べ方』をテーマに書いてみたいと思います。
皿うどんの歴史
鎖国時代に日本で唯一外国と交易し、外来文化を取り入れ独自の文化を築いてきた長崎。
その長崎に中国からの影響で出来た料理が、ちゃんぽんや皿うどんなのです。
古くは江戸時代まで遡り、当時の中国人たちが街へ出て庶民相手の中国料理店を出すようになると、海の幸が豊富な長崎の風土が融合し、中国と日本の文化が混ざり合って出来た庶民の料理が始まりだと言われています。
明治時代、当時日本のうどん屋では「かけ」や「もり」のうどんが10銭だったのに対し、中国人の店では「魚介」「豚肉」「野菜」などがタップリ入って同じ10銭だったらしく、庶民に大変人気があったそうです。
大皿に盛られた皿うどんを、みんなでつつくという文化もこの頃から生まれたようです。
皿うどんの美味しい食べ方
皿うどんとは、麺の上にやや甘めのスープに片栗粉でとろみを付けたあんをかけた料理です。
そのままですと、やや薄味の甘みのあるあんかけ麺といった味になっています。
そこに酸味のあるウスターソースを加えることによって、甘辛い味わいへと変化するんです。
POINT
麺には細麺と太麺の2種類があります。
お馴染みの油で揚げてあるパリパリした食感の細麺が有名ですが、もちもちした食感の太麺(ちゃんぽん麺)もあります!
どちらもソースをかけるのは共通です。
【美味しい食べ方】
細麺タイプの場合でパリパリした食感が好きな方は、あんが面に馴染む前に素早く食べましょう!
逆に、しっとり食感がお好きな方はしばらく麺をつぶしながらあんが馴染むのを待って食べると良いでしょう!
時間にして約10分も置けば、麺にアンがしっかり馴染んでしんなりしてきます。
太麺タイプの場合はソースをやや多めにつけて食べると、麺のもちもち感とあんの甘辛さが融合してとても美味しくなります。
皿うどんに酢は合うの?
ある番組でマツコ・デラックスさんが、皿うどんに酢とソースをかけると言ってから反響がすごかったそうです。
長崎県民からすると
「そがんか食い方せんばい!」(そんな食べ方はしないよ!)
「えったふうけろ!」(あまりふざけないで!)
「酢ばかけて食うもんがあるもんか!」(酢をかけて食べる人なんていないだろ!)
というお叱りの言葉が出てきそうですが、実はあながち間違いでも無いんです。
おススメのソースは?
先ほどからソースをかけるというお話をしてきましたが、ウスターソースで特におススメなのが長崎名物金蝶ウスターソースというご当地ソースなんです!
このソースを作っているのは、長崎県民で知らない人はいないであろうチョーコー醤油という会社です。
その会社が地元長崎中華街で中華屋さんに何度も意見を聞いて、改良に改良を重ねて出来たのが金蝶ソースなんです。
一般的なウスターソースは、どちらかというと甘めに作られています。
それに対し金蝶ウスターソースは酢をベースにしてそこに20種類以上の香辛料をブレンドし、酸味の効いたスパイシーなウスターソースに仕上がっています。
つまりマツコ・デラックスさんが言っていたのは、市販で売られている甘みの強いウスターソースに酢を加えることにより、金蝶ソースに似た味になったということなんですね。
詳しくはHPをどうぞ
地元でおススメの太麺皿うどんのお店
今はリンガーハットのおかげで、太麺タイプも世の中で知られるようになってきましたが、本場長崎では麺が独特のお店があったりします。
もし長崎に行かれるようなら、長崎空港がある大村市で「かねやす食堂」で太麺皿うどんを食べてみて下さい。
ここの皿うどんは小さいころから食べてきましたが、麺が独特の味でコシがありクセになる味わいがありますよ♪
私が以前、レンタカー屋さんで働いていた頃は、観光のお客さんに「皿うどんの美味しいお店はどこ?」と聞かれた時は即答で「かねやす食堂です!」と答えていたくらいです。
ちなみに、ちゃんぽんも同じ麺を使用していますのでちゃんぽんもおススメです!
リンガーハットの麺とは全く違いますので驚くと思いますよ~(*^▽^*)
長崎では大皿で食べる習慣があります!
長崎で4~5人前で出前を頼むと、こんなのが来ます(笑)
俗にいう「大皿 皿うどん」です!
写真に写っている小さなソースが4~5本付属してきます。
これをこのようにかけて、みんなでシェアするのが長崎流の食べ方です( ´艸`)
お祝い事やお客様が来た時などに頼む事が多いですね。
みんなで取り皿に分け合って食べると、会話も弾み食事が楽しくなります♪
それとこれは、私の地元大村市で有名な『大村角ずし』です。
ちゃんぽんや皿うどんとセットで頼む事が多いのでご紹介しておきます。
大村名物『大村角ずし』って何?
大村角ずしとは押し寿司で、武士が刀で切ったから角すしと呼ばれるようになったと伝えられています。
錦糸卵の下には、かまぼこやかんぴょう、柏漬け、しいたけなどが入っています。
ちらし寿司より少し甘めで私も大好物なんです!
ちゃんぽんや皿うどんと相性が抜群で、きっと一度食べたらクセになりますよ♪
先ほどご紹介した「かねやす」でも取り扱っていますが、「やまと角ずし」さんが有名なので地図だけ載せておきますね。
大村市は長崎空港がある街ですので、長崎に行かれた時にはぜひお立ち寄りになってご賞味下さいね(*^▽^*)
そうそう、長崎と言えば福山正治さんおススメのコチラ合わせてどうぞ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
もし今までソースをかけずに食べていた方は、ぜひソースをかけて食べてみて下さいね。
- 皿うどんはウスターソースをかけて初めて完成する料理である
- 鎖国時代に、中国からの文化が入ってきた長崎で生まれた日本と中国の融合料理
- 皿うどんには細麺と太麺がある
- 細麺は、好みによって食べ方が変わる
- パリパリ食感を楽しみたいなら、あんが馴染む前に素早く食べる!
- しっとり食感がお好きな方は、10分ほど置いてあんが馴染むように麺を潰しながらゆっくり食べる!
- ウスターソースは金蝶ソースがおすすめ!
- 太麺はソースをやや多めにかける。
- 太麺なら「かねやす」がおすすめ!
- ちゃんぽんや皿うどんと相性が良いのが「角すし」で「やまと角すし」が有名
今や全国的に知られる料理となった皿うどん。
ウスターソースをかけるということを知って、より美味しく食べてもらいたいと思い記事にしました。
特に金蝶ソースは安くてネットでも買えるので、ぜひ味わってみて下さい。
この記事で少しでも多くの方に、長崎名物皿うどんのファンが増えてくれる事を期待します!
あっ、角すしもぜひお試し下さいね♪
そして、食後は「うまかぁ~」とつぶやくと、ご当地感がアップしますよ(笑)
コメント