新紙幣はいつから使用開始になるのか、デザインや古い紙幣はいつまで使えるのか等を調査しました。
この記事で分かること
- 新紙幣はいつから変わる?
- 新紙幣は2024年の何月から?
- 新紙幣のデザインは?
- 新紙幣が発行されると旧紙幣はいつまで使える?
- 新紙幣の発券はなぜ行われた?
それではさっそく見ていきましょう。
新紙幣はいつから変わる?
2024年度の上半期に1万円札、5千円札、千円札の新紙幣を発行することが政府から発表されました。
この新紙幣の発行が発表されたのは2019年4月5日です。
発表から5年もの月日を経て、ついに新たなデザインの新紙幣が使われるようになります。
ではそんな新紙幣にはどんな人物が描かれるのでしょうか?
新紙幣は2024年の何月から?
政府が2019年の4月5日に発表したのが、2024年の上半期を目処に新紙幣を発行するというもの。
2023年6月の時点でも、まだ2024年の上半期という情報しか出ていません。
また詳しい日程が分かり次第追記していきます。
新紙幣のデザインは?
現在の1万円札は福沢諭吉、5千円札は樋口一葉、千円札は野口英世という歴史的偉人が描かれていますよね。
それでは2024年から発行される新紙幣にはどんな人物が描かれていて、現在の紙幣とデザインがどう違うのかを紹介していきます。
新1万円札のデザイン
- 人物:渋沢栄一( しぶさわ えいいち )
- 左側のホログラムの中に「 桜( 日本の象徴 ) 」が描かれている
- 福沢諭吉のお札よりもカラフル
【 渋沢栄一について 】
渋沢栄一は「 日本経済の父 」「 日本の資本主義の父 」と呼ばれる人物です。
彼は幕末には一橋慶喜(のちの15代将軍徳川慶喜)に仕え、明治維新後には政府で働いていました。
その後、日本初の銀行である第一国立銀行(現みずほ銀行)を設立して、その業界に身を置きます。
彼は第一国立銀行だけでなく、東京証券取引所や東京ガス、キリンビールなど500以上の企業設立に関わったと言われています。
新5千円札のデザイン
- 人物:津田梅子( つだ うめこ )
- 裏面の花が藤の花に変更( 現在はカキツバタ )
- 女性らしい印象の淡い桃色のカラーリング
【 津田梅子について 】
1900年には私立の女性高等教育機関としては日本初の「 女子英学塾( 現津田塾大学 ) 」を設立しました。女性の地位向上や女性の個性を尊重した教育に努めた彼女は、まさに令和の時代の紙幣にふさわしい人物と言えます。
新千円札のデザイン
- 人物:北里柴三郎( きたざと しばさぶろう )
- 現在の千円札にある縁取りがなくなり、よりシンプルなデザインに
- ホログラムが表の左下にある
- 表の大きく書かれた「 1000 」の後ろに、無数の小さな「 1000 」が散りばめられている
【 北里柴三郎について 】
彼はドイツに留学して、細菌学者コッホの門下で学び、世界で初めて破傷風菌の培養に成功し、治療法を開発しました。
さらに帰国後も伝染病予防や細菌学の研究に取り組み、1894年にはペストの病原菌であるペスト菌を発見します。
彼は北里大学の元となる「 北里研究所 」の設立や、慶応義塾大学の創設に尽力しました。
これまで紹介してきた3つの新紙幣にはいずれも、世界初の偽造防止技術として「 3Dホログラム 」が使われています。
これは紙幣を斜めに傾けると、肖像が立体的に動いて見えるというものです。
また新デザインでは、弱視の人が紙幣の種類を認識しやすいように「 数字を大きくする 」「 凸凹を付けて、触っただけで紙幣の種類を認識しやすくする 」などの工夫も施されています。
さらに光を透かすと模様が浮かび上がって見える「 すかし 」のデザインについては、現在よりもさらに繊細で再現が難しい模様に変更されます。
あとは、お札を区別するために記される「 記番号 」も、現在の9桁から10桁に変更となります。
このように様々な変化がみられる新紙幣を手に入れたら、ぜひデザインを確認してみてくださいね。
新紙幣が発行されると旧紙幣はいつまで使える?
新紙幣が発行されると、旧紙幣はいつまで使えるのか気になる人もいるかと思って調べてみました。
原則として、旧紙幣は何十年経っても問題なく使用できます。
2023年現時点の財務省のホームページを確認すると、一番古いものでは明治18年発行された紙幣であっても使用可能だと記載されています。
ただひとつ注意しなければならないのは、自動販売機やATMなどの機械での旧紙幣使用についてです。
新紙幣が発行されると、それから製造される機械類たちも新紙幣に対応したものに変わっていきます。
なので自動販売機で旧紙幣を入れてもジュースが買えないということが起こってきます。
例えば現在は、旧紙幣である夏目漱石が描かれた千円札では自動販売機でジュースが買えないのです。
機械類がいつまで旧紙幣に対応してくれるのかは、残念ながら予測できません。
なので旧紙幣はレジでの支払い時などに使用して、自動販売機でジュースが買いたくなった時のために新紙幣は残しておくと良いです。
新紙幣の発券はなぜ行われたの?
これまで新紙幣について説明してきましたが、ここでは新紙幣の発券はなぜ行われたのか理由を説明します。
実は紙幣というのは、20年ごとに新デザインにリニューアルされることになっているのです。
ちなみに前回は2004年に変更されています。
その理由を財務省では「 偽造防止対策の強化のため 」と説明しています。
つまり定期的に紙幣のデザインを変えて、偽札作りを防いでいるというわけですね。
まとめ:新紙幣はいつから?デザインや古い紙幣はいつまで使えるのか調査
まとめると、
- 2024年から発行される新1万円札は渋沢栄一、新5千円札は津田梅子、新千円札は北里柴三郎になる
- 新紙幣は世界初の偽造防止技術として「 3Dホログラム 」が使われている
- 新紙幣は数字が大きくなって、凸凹が付いている
- 新紙幣は「すかし」のデザインが、旧紙幣よりも繊細で再現が難しい模様になる
- 新紙幣は「 記番号 」が、現在の9桁から10桁に変更となる。
- 旧紙幣は何十年経っても問題なく使用できるが、いずれ自販機などでは使えなくなる
紙幣の切り替えのタイミングというのは、色々と戸惑う場面もあるかと思います。
しかし、時間が経つにつれて慣れていきますので心配いりません。
そう言えば2000円札ってどこにいったんでしょうね?
今回2,000円札は、新札としての発表はありませんでした。
まぁ、普及しなかったので当たり前ですけど。
しかし新しいデザインの紙幣は楽しみですね!
来年、実際にその目で見てみて下さい。
この記事がお役に立てば幸いです(^^)