EU本部やNATO本部が置かれている国。
それが、フランスとオランダとドイツを隣国にするベルギーです。
歴史的建造物も多く国自体が美しいベルギーですが、その中でも観光地として有名な美しい街、ブルージュを紹介します。
私が日本から船で世界一周をしている時、ベルギーに立ち寄ったのはある秋の日でした。
ヨーロッパ旅行と聞くと、フランス、ドイツ、スイス、イタリア、スペインなどが主流で、ベルギーを目的地として選ぶ人は少ないかと思いますが、
一度立ち寄ると、その派手さはないけど、温かみのある小さな国に、居心地よさを感じます。
そんなベルギーとは、いったいどこにある国なのでしょうか。
ベルギーってどこにある国?
西ヨーロッパに位置するベルギーは王国であり、中世時代の建造物が残る、歴史ある美しい国です。
首都はブリュッセルで、EU連合の主要機関の多くが置かれているためにEUの首都とも呼ばれています。
実は場所によって言語が違うんですよ!
- 北部のフランドル地方はオランダ語圏
- 南部のワロン地方はフランス語圏
- 東部はドイツ語圏
言語が違うそれぞれの地域は、それぞれの風土を持っています。
私は過去にベルギーの別の街をいくつか訪れたことがありますが、ある場所ではフランス語、ある場所ではオランダ語と、公用語が変わるのがなかなか興味深いと思いました。
また、特にオランダ語圏の人はフランス語も話せる人が多かったです。
フランス語圏の人とオランダ語圏の人が交わす言葉は、主にフランス語のことが多いというのが印象的でした。

ベルギーに行く時は、
フランス語を少し覚えてから
行くといいですよ!
ベルギーのブルージュのおすすめ観光スポット
そんなベルギーの中でも、観光地として有名なのがブルージュです。
ブルージュはベルギーの北西に位置し、運河、石畳の道や、中世の建築物が印象に残る街です。
近くにはセーブルヘッツという港があるため、漁業と貿易の重要な中心地でもあります。
その街並みは美しく、「 屋根のない美術館 」とも呼ばれているほどです。
観光客の多いブルージュでは「 北のベネツィア 」と呼ばれる美しい運河をめぐるツアーや、中世の街らしい馬車に乗って街を巡るツアーも人気です。

楽しそうな観光地がたくさんありますよ!
3つの世界遺産
ブルージュには世界遺産が何と3つもあります。
- ブルッヘ歴史地区
- 鐘楼
- ベギン会修道院
では、順番に見ていきましょう。
1.ブルッヘ歴史地区
中世に貿易拠点として繁栄したブルッヘ歴史地区。
ブルージュの街の中心にある中央広場のマルクト広場を含め、周囲のギルドハウスや州庁舎、カフェやレストランが並んでいます。
もう一つの世界遺産でもある鐘楼もこのマルクト広場にあり、上記で触れた馬車ツアーも広場から出ています。
つまりこの広場に来れば、中世の美しい街並みを残したブルージュをしっかり満喫出来るということです。
2.鐘楼
もう一つの世界遺産として上記に挙げた鐘楼は、高さが83mあり塔内には366段のらせん階段があって、塔の上まで登ることが出来ます。
私も頑張って登り、上からブルージュの街を一望出来ました。
晴れた気持ちの良い日だったので、遠くまで眺めることが出来たのを覚えています。
同時には70人しか入れないとのことなので、要注意です。
こちらの入場料は10ユーロ( 約1,320円 )です。
3.ベギン会修道院
3つ目の世界遺産であるベギン会修道院は、ブルージュの中心地から南に少し外れた場所にあります。
美しい木々に囲まれた簡素な修道院はまるでおとぎの国のようで、その静かな庭園にいるだけで癒されます。
ここはベルギーやオランダに、13か所も点在する修道院の一つに当たります。

観光のしがいがありますね。
ベルギーへの行き方
日本から世界一周の船旅に出た私は、ベルギーのブルージュへは港から電車で行きましたが、ここではフライトで行く方法を紹介します。
まず日本からは、ベルギーのブリュッセル国際空港に向かいます。
こちらの所要時間は12-15時間で、航空券は往復8万~16万円ほどです。
ブリュッセルからは鉄道( 特急 )に乗って、乗り換えなしでブルージュに行けます。
こちらの所要時間は1時間20分です。
鉄道チケットは事前予約不要で、券売機またはアプリで購入可能で片道2,341円です。
ベルギーの食べ物は何が美味しいの?
ベルギーに来たら、やはり食べたいのがベルギーワッフルです。
今回とは別に30年ほど前に初めてベルギーを訪れたことがあるんです。
その時キッチンカーで売っていたワッフルを食べたのですが、出来立てのワッフルはとても美味しくて感動したものでした。
その後日本でも流行ったので食べましたが、あの時ほどの感動はありませんでした。
その感動をもう一度と、ブルージュを訪れた時もベルギーワッフルのお店を訪れました。
しかし多くの観光客を相手にするそのお店では、既に出来上がったワッフルを温めて売っていたようで、少々がっかりしたのを覚えています。
とはいえ、美味しいのは変わりません。

日本のワッフルとは
味が違います。
そして、ベルギーに来たら楽しみたいのがムール貝。
港に近いこともあり、美味しい蒸したムール貝を楽しむことが出来ます。
私もブルージュでランチに、てんこ盛りの蒸したムール貝をお腹いっぱい食べることが出来ました。
そしてベルギーといえばベルギーチョコというほど、美しく美味しいチョコレートのお店はブルージュにも多数あり、目移りしてしまいます。
財布の紐が緩くなり、お腹がいっぱいになるのがベルギー観光の特徴なのかもしれませんね。
まとめ
私がブルージュを訪れた際、フランス語圏からとオランダ語圏からと友達が二人鉄道に乗って会いに来てくれました。
彼らの母国語は違いますが、それでもオランダ語圏の友人は英語とフランス語を操り、フランス語圏の友人と流ちょうに言葉を交わしていました。
母国語が違うと文化も違うようで、フランス語圏の人はどちらかというとフランスと、オランダ語圏の人はオランダとその考え方や文化が近いように感じます。
そんな異なる文化の人たちが共存する様子が、この国の平和を感じさせます。
彼らとのんびり歩いたブルージュは、観光地にもかかわらず観光客でひしめき合う様子はなく、ゆっくり楽しむことが出来ました。
ここは地中海のような温暖な気候はないけど、美味しい食事だけでなく、平和を感じさせる温かさがあるからまた訪れたいと思うのでした。
この記事で少しでも旅行気分を味わってもらえたら幸いです(^^♪