グアテマラは行ったことありますか?
私は米国の大学に通ってました。
その頃、ペルーやコロンビア、チリなどラテンアメリカの留学生たちと仲良くなりましたが、その中に残念ながらグアテマラから来たという人はいませんでした。
よって私にとって、またもや未知の国。
せいぜい知っているのはその国名だけ。
そしてスペイン語を公用語としているという情報だけでした。
毎度ながら予習をせずに入国する私です。
日本から世界一周の船旅で訪れたのは、グアテマラのプエルトケツァルという港町。
正直この港町は、船でやってきた観光客に向けてのお土産物市場でにぎわっていたことしか、記憶にありません。
というのは、下船した私はすぐにバスに飛び乗ってアンティグアという古都を目指したからです。
そこで今回はこのアンティグアを中心にグアテマラを紹介します。

グアテマラの首都は?一体どんな国?
中央アメリカ北部に位置するグアテマラはその名前が「 木々の土地 」を意味する共和制国家です。
北はメキシコ、北東はカリブ海に、南は太平洋に面しており、首都は現在グアテマラ・シティ( グアテマラ市 )になります。
「 木々の土地 」という名に納得なのは、私自身この国に降りて、本当に緑が多いなと思ったからです。
グアテマラは1969年から96年まで続いた内戦により、まだ社会が不安定な状態ではあります。
また、国民の4分の1が農業に携わっており、また輸出の3分の2を占めるのも農業です。
主要産品はコーヒー、砂糖、バナナになります。
山岳地帯なので、寒暖差は厳しいようですが、基本的には気候は亜熱帯で、私が訪れたのは11月でしたが、とても快適だったのを覚えています。
グアテマラのアンティグアの特徴
アンティグアは3つの火山に囲まれた、標高が1520mの高原の街で、1543年にグアテマラの首都として創設されました。
ところが度重なる地震に見舞われて、今は首都はグアテマラ・シティに移されました。
古都には現在も、コロニアル調の歴史ある町並みや当時の教会や修道院などが残されており、1979年には世界遺産として登録されました。

なるほど、
高原の町だからか、
そこに行くまでのバスは山道を走りました。
スペインの植民地として築かれた町並みは、数度起こった大地震によって破壊されては壁を厚くしたり、柱を太くしたりなどの修復をし、耐震性が高い建造武具に改築されました。
現在残っている建造物は230年ほど前のものです。
街には高い建物も、もちろん近代的なビルなどもなく、ゆったりとしており、ちょっと過去にタイムスリップした気分にさせます。
時折見かける民族衣装を来た現地の人たちの姿にも、そんな気分を助長されます。
ガタガタの石畳の通りはなかなか手ごわく、実は私はその時子連れでベビーカーを押していたのですが、そのベビーカーの車輪が取れそうになるほどでした。
観光スポットは、街の中心のカテドラルから1㎞四方以内にまとまっているために、迷子にはなりにくいです。
私たちは徒歩で行ける範囲だけを楽しみましたが、街の端から端を楽しみたい場合は、もちろん歩いて行ける距離ではあるのですが、格安のトゥクトゥク( 3輪タクシー )も気軽に利用できます。
アンティグアにある建物はスペイン植民地時代に建てられた物が多く、それらを改装して品の良いホテルとして利用されているものも少なくありません。
私も昼時には、そういったホテルに併設されたレストランで食事をしました。
椅子やテーブルは中庭に置かれ、庭に咲く花やホテルで飼育されているオウムを見ながら食事を楽しめました。

とても開放的で、
優雅なひと時を
過ごせました♪
また物価が安いため、格調高いホテルでもリーズナブルな価格で宿泊できるのでうれしいです。
グアテマラの観光費用は?どうやって行くの?
私は日本から世界一周する船で寄港したので、港町のプエルトケツァルからはバスでアンティグアまで向かったのですが、一般的には飛行機で行くと思うのでそちらをご紹介します。
現在は、日本からグアテマラ行きの直行便はありません。
米国のダラスやヒューストン、マイアミまたはロサンゼルス経由でグアテマラ・シティのラ・アウロラ国際空港に向かうのが一般的とされ、乗継込で所要19~26時間かかります。
メキシコ経由の便もあります。
アメリカ経由の便を利用する場合は、ESTAの取得が必要なのでご注意ください。
航空費は安くても往復10万円以上は見た方がいいです。
それでも、夏季だと往復で18万円以上にはなります。
ラ・アウロラ国際空港についたらアンティグア行きのバスに乗るのですが、こちらはソナ( Nona )4の市場の裏から出ています。
このバス乗り場までは5㎞ほどで、空港からはタクシーで向かいます。
バスに乗ると1~2時間でアンティグアの中心部に到着します。
料金は片道1,100~1,250円になります。
また別の方法だと、空港から直接タクシーに乗っていく、または旅行会社の運行するシャトルバスで行くというのがあります。
こちらも距離は35㎞で所要時間は1~2時間です。
タクシーを利用する場合は1台に付き、35ドルまたは260ケツ( 約3,600円 )となります。
4人まで乗れるので、4人でシェアした場合は1人あたり8ドル( 約880円 )くらいになりますね。
シャトルバスを利用する場合は1人10ドル( 約1,100円 )になります。
ただシャトルバスは不定期なので、運転手と料金を交渉することもできるタクシーの方がおすすめです。
グアテマラの料理をご紹介
メキシコがご近所のせいか、グアテマラの食事はメキシコ料理に似ているなというのが私がグアテマラでいただいた料理に対しての感想です。
グアテマラでは滞在した2日間で、「 なんだこれ? 」というものには正直出会いませんでした。
トウモロコシの粒を機械で粉砕して、ペースト状にしたものを丸めて円状に焼かれたトルティージャはグアテマラを代表する主食です。
このトルティーヤを含め、ラテンアメリカ版のちまきと言われるタマーレスや魚介類をマリネしたセビーチェなど、メキシコを含めラテンアメリカの様座な国で食べられる料理がグアテマラ風になって出てきます。

どれも食べやすく、
美味しくいただいたのを思い出します。
そして美味しい食事の後に欠かせないのがコーヒーです。
グアテマラのコーヒーの特徴は?
グアテマラといえばコーヒーを思い浮かべる人は少なくないのではないでしょうか?
グアテマラコーヒーは今ではスターバックスだけでなく、日本のあちらこちらで見かけます。
恥ずかしながら私は、ハワイのコナコーヒー以外はその豆の出所をあまり気にしたことがありませんでした。
ところがグアテマラに来て、コーヒーを飲んだとたんにすっかりファンになり、またその豆がどこ産のものなのか意識するようになりました。
深みがあり、酸味が少ない、上品な味で、今でもその豆を探してしまいます。
グアテマラはその国土が日本の3分の1の大きさなのにもかかわらず、コーヒー豆の生産量は世界第10位程。
グアテマラは、中米を代表するコーヒー生産大国なのです。
グアテマラはその国土の70%が山岳地帯であり、厳しい寒暖差や豊富な雨量、火山灰の土壌と、コーヒーの栽培には最適な条件がそろっているため、高い品質のコーヒー豆が生産されるというわけです。
18世紀中ごろにグアテマラにコーヒーが持ち込まれて栽培が開始されたといわれていますが、1969年にはその品質向上と生産管理のためにコーヒー生産者の共同出資により「グアテマラ全国コーヒー協会・通称アナカフェ」という専門機関が設立されました。

なるほど、
私が一口飲んだだけで
その魅力にはまる訳が分かります。
まとめ
グアテマラは緑に囲まれた美しい国というだけでなく、子供に優しい国だなというのが私の感想です。
プエルトケツァルの港に降りてからバスに乗って長距離を走りましたが、どの休憩所にも子供用の遊具があるのです。
もちろん入ったレストランが併設されているホテル施設も例外ではなく、「木々の土地」であることを納得させられるほどの多くの植物が植わっている美しい庭にもちゃんと遊具が備え付けてあり、親としては助かりました。
またある雑貨屋にふと入った時も色々物色するうちの子供たちに対して、「かわいい!うちの子と一緒に写真を撮ってもいい?」とお店の人が娘さんを呼んでうちの子と一緒に写真を撮ったことも印象に残っています。
また、世界遺産であるアンティグアの他にも世界一美しい湖とされるアティトラン湖やその周囲にあるマヤ族の街や村などグアテマラは観光スポットが多い見ごたえのある国です。
意外にもスペイン語留学地として人気が高く、アンティグアにもスペイン語の学校を見かけました。
人も穏やかで、ガチャガチャしていなく、集中してスペイン語を学ぶのにはよい環境なのでしょうね。
密かにスペイン語を学びたいと思っている私ですが、いつか留学する機会があれば留学先として候補に入れておきたいと思います。
そんな留学生にも人気があるグアテマラ。
食事もコーヒーも美味しくて自然が美しいグアテマラは、思い出に残る観光地でした。
ぜひ遊びに訪れてみてはいかがでしょうか。