- チャックとファスナーの語源が知りたい
- 日本語のチャックの由来はなんだろう?
- ファスナーの歴史を知りたい
この記事では、このような悩みを解決します。
チャックとファスナーの語源は何?
と聞かれても分からないですよね。
チャックとファスナーは、様々な商品に使用されています。
目にする機会が多いチャックとファスナーですが、語源はご存じでしょうか?
実は、チャックとファスナーには、聞けばびっくりする語源があります!
なぜなら、チャックは「 巾着 」が語源で、ファスナー( fastener )はファスン( fasten )という「 しっかり閉める 」という意味の動詞が語源だからです。
本記事の内容
- 日本語のチャック!由来は?
- ファスナーの歴史
チャックはカタカナ表記ですが、英語ではなく日本語です。
チャックは日本でしか通じないので、注意しましょうね(^-^)
記事の信頼性
- 大手ファスナーメーカーのホームページに記載されている
- ファスナーとチャックの語源について書いたブログがたくさん存在している
ファスナーの歴史は古くびっくりすることもあり、知れば知るほど面白いです。
この記事を読み終えると、チャックとファスナーの語源が分かり、日本語のチャックの由来とファスナーの歴史を知ることが出来ます。
では早速みていきましょう。
日本語のチャック!由来は?
日本語のチャックの由来は「 巾着 」です。
巾着( きんちゃく )の「 ちゃく 」をもじって、「 チャック印 」として販売されました。
しっかり締まるファスナーは、紐で開け閉めできる巾着袋のイメージだったのですね。
チャックは日本で名づけられた和製英語です。
英和辞典で調べるとチャックに近いのは「 chuck 」です。
「 chuck 」の意味は「 放り投げる 」や「 ポイっと捨てる 」です。
英語では、ジッパー「 zipper 」やジップ「 zip 」、スライドファスナー「 slide fastener 」と言います。
チャックとファスナーの違いについては、こちらの記事をご覧ください。
チャックは日本語で、
由来が巾着とはびっくりですね!
ファスナーの歴史
ファスナーの歴史を見てみましょう。
- 1851年 エリアス・ハウ氏が「 自動の、連続した、服を閉じる機構 」を発明
- 1891年 ジャドソン氏が開閉可能な留め具( クラスプ・ロッカー )を開発
- 1893年 ユニバーサルファスナー社がクラスプ・ロッカーを量産開始
- 1905年 ジャドソン氏が改良を加え( ザ・オリジナル )を開発
- 1917年 ギデオン・サンドバッグ氏の改良により( ホックレスNo.4 )を生産
- 1921年 ビー・エフ・グッドリッチ社がジッパー( zipper )を発売
- 1927年 日本開閉器協会・チャック・ファスナー社がチャック印を販売
関連記事でも紹介させていただきましたが、ファスナーの歴史をもう少し詳しく書いておきますね。
それでは、順番に見ていきましょう。
1.1851年 エリアス・ハウ氏が「 自動の、連続した、服を閉じる機構 」を発明
ミシンなどを開発した発明家エリアス・ハウ氏が、巾着に近いものを発明しました。
しかし大々的に売り出すつもりがなく、世の中に広まらなかったのです。
2.1891年 ジャドソン氏が開閉可能な留め具( クラスプ・ロッカー )を開発
アメリカの発明家ホイットコム・ジャドソン氏が、靴ひもを結ぶ不便さを解消するために開発しました。
現在のファスナーとは違い、ホックと小穴が並んだカギホック型で複雑な形状だったようです。
3.1893年 ユニバーサルファスナー社がクラスプ・ロッカーを量産開始
クラスプ・ロッカーに着目したルイス・ウォーカー氏の協賛により、ユニバーサルファスナー社を設立しました。
シカゴ万博に出品したが、壊れやすかったため人気商品とはなりませんでした。
4.1905年 ジャドソン氏が改良を加え( ザ・オリジナル )を開発
現在のファスナーの原型と言われています。
5.1917年 ギデオン・サンドバッグ氏の改良により( ホックレスNo.4 )を生産
ユニバーサルファスナー社の電気技師ギデオン・サンドバッグ氏が、デザイナー主任として改良を重ねた結果です。
ブルックリンの洋服商が財布に利用し有名となり、アメリカ軍海軍の服にも採用されました。
6.1921年 ビー・エフ・グッドリッチ社がジッパー( zipper )を発売
ファスナーを閉める時の「 シューッ 」という擬音の「 zip 」から、ジッパー( zipper )と名付けられました。
最初はブーツやタバコ用のポーチに利用され、のちに革のジャケットや子供服、紳士服のズボンに利用されるようになり広まったのです。
7.1927年 日本開閉器協会・チャック・ファスナー社がチャック印を販売
チャック印は丈夫で壊れにくいと評判になり、「 チャック 」という名前が定着しました。
吉田工業株式会社( 現在のYKK )が1950年に自動植付機( チェーンマシン )を輸入し、日本のファスナー業界が革新的な成長を遂げたのです。
現在のファスナーになるまでに、
たくさんの苦労があったことが分かりますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると、
- チャックは「 巾着 」が語源
- ファスナー( fastener )はファスン( fasten )という「 しっかり閉める 」という意味の動詞が語源
- チャックは日本語で、由来が巾着
- ファスナーの歴史
① 1851年 エリアス・ハウ氏が「自動の、連続した、服を閉じる機構」を発明
② 1891年 ジャドソン氏が開閉可能な留め具( クラスプ・ロッカー )を開発
③ 1893年 ユニバーサルファスナー社がクラスプ・ロッカーを量産開始
④ 1905年 ジャドソン氏が改良を加え( ザ・オリジナル )を開発
⑤ 1917年 ギデオン・サンドバッグ氏の改良により( ホックレスNo.4 )を生産
⑥ 1921年 ビー・エフ・グッドリッチ社がジッパー( zipper )を発売
⑦ 1927年 日本開閉器協会・チャック・ファスナー社がチャック印を販売
現在、日本のYKKが全世界の約45%のシェアを占めています。
残りは1000社以上もある中国メーカーが生産しているそうです。
あなたの持ち物のファスナーを見て下さい。
日本が世界に誇るメーカーYKKのファスナーが使用されているかもしれませんよ。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです(^^♪