昔、白黒の映画を見てその美しさに思わずため息をついたのが、スクリーン一杯に映し出されたハリウッド女優のグレース・ケリーの姿でした。
エルメスブランドの「 ケリーバッグ 」でも有名なハリウッド女優です。
私はすぐに彼女の事を調べ、彼女が後にモナコ公国という国の王様に嫁いで王妃になったことを知り、そこでモナコ公国という国の存在を知りました。
グレース・ケリーもそうですが、モナコ公国と言えばカジノやF-1のモナコグランプリの開催で有名です。
また、個人所得税や相続税、贈与税などが課されない、モナコの「 タックスヘイブン 」と呼ばれる税制に魅了されたセレブ達が、高額な税金から逃れるためにモナコに移住するというのも耳にします。
そんなハイソなイメージを持つモナコ公国、訪れてみると、意外に過ごしやすい場所という印象を受けました。
今回の記事は、船で世界2周半した私がモナコ公国へ行った時のお話です。
今はコロナで海外旅行にも気がるに行けなくなってしまったので、せめて雰囲気だけでも味わって頂けたらと思い記事にしました。

とっても素敵な国でしたよ!
モナコ公国とはどんな国?
モナコ公国は、フランスの南側と地中海に面している為、年間を通じて過ごしやすい気候のリゾート地です。
公用語はフランス語ですが、イタリアとも接している為にレストランなどではイタリア語を話す店員さんが結構いました。
国は、世界で2番目に小さい為、人口密度がとても高いのも特徴です。
先にも触れたモナコ税制以外に、その治安の良さに惹かれて移住する人は多いのです。
移住条件も不動産価格が高いモナコに住めないといけないなど厳しいために、移住者はほぼお金持ちに限られてしまうのも特徴です。

モナコと言ったら、
セレブなイメージありますよね!
モナコ公国へ旅行する時の行き方
移住するのは難しいけど、遊びに行く分にはそれほど難しい条件はありません。
ただ一つ難点を言えば、空港がないことです。
世界一周の船旅をしていた私の場合、当然ながら船で入国しましたが、大きな港はあるので他にも私のように船で入国する人は少なくありません。
セレブなどはクルーザーで入国したりするようで、港には豪華なクルーザーがいくつも停泊していました。
先にも書きましたが、モナコには空港はありません。
一番近い空港は、フランスのニースになりますが、日本からそこまでの直行便はないので、いくつかの大都市を経由することになります。
ニース空港からモナコまでは空港バスが出ていますし、タクシーの場合は一定料金で80-100ユーロですが、乗る前に確認しましょう。
どちらも、高速道路を使って30分ほどでモナコまで行けます。
また、天気の良い日はヘリコプターで行くという手もあります。
ニース空港からモナコのヘリポートまでヘリコプターが出ていて、所要時間は7分、費用は片道99ユーロ、往復195ユーロですが、こちらも料金の変更があることも考えて確認をして下さい。
モナコはフランスともイタリアとも隣接しているので、イタリアのミラノ、ジェノヴァ、フィレンツェ、またフランスのパリからも電車で行くことも出来ます。
これらの地域を旅した時に、モナコを寄り道するというのもありだと思います。
こちらの場合、所要時間が5~6時間になります。
また、同様に隣国で車をレンタルしてちょっとモナコへ寄り道っていうのも有りです。
なるほど、モナコには外国ナンバーの車が沢山走っているのを見かけました。
モナコ公国の観光スポット
モナコと言えばカジノやF-1グランプリ、また私は訪れるまでその存在を知らなかったのですが、国際的なモナコ海洋博物館などがあります。
これらの観光スポットへは国が小さいせいか、徒歩圏内で行けます。

景色が素晴らしいので、
歩いているだけでも楽しいです♪
よって滞在が1日という人も、あまり見逃すことなく十分に楽しめると思いますよ!
カジノ
国営カジノ「 カジノ・ド・モンテカルロ 」の宮殿のような佇まいは優雅で、港に入る船の上からもその建物は目立っていました。
このモナコ最古のカジノは、パリのオペラ座を設計した建築家のシャルル・ガルニエによって建てられた由緒あるカジノです。
ただ中に入るにはドレスコードがあるようで、ちょっと覗いてみようとした知人はスーツにネクタイ姿で意気揚々と出かけて行きました。
ところが、ちょうどその日は閉まっていたらしく、残念ながら彼からこのカジノの感想は聞けませんでした。
通常だとグランカジノは午後2時から営業していて、その他、朝9時から12時半は見学が可能だそうです。
他にも、カジュアルに入れる「 カフェ・ド・パリ・カジノ 」や「 サン・カジノ 」など、最上級のものからゲームセンター感覚で遊べるカジノまで幅広くあります。
F-1グランプリ開催地
モナコがF-1グランプリの開催地だということも無視出来ません。
もちろん開催時には多くの人が道を埋め尽くすのでしょうが、F-1が走るという公道は決して広くなく、グランプリは道を閉鎖して行われるので、設営と撤去作業にはかなりの日数を要するとか。
私が訪れた日はF-1とは全く関係のない日で、グランプリ当日の様子は想像するしかないのですが、街角に立つF-1の銅像の数々で、F-1 グランプリがこの国にとっていかに大切なのかを感じることが出来ます。
モナコ海洋博物館
私がモナコを訪れるまで、その存在を知らなかった観光スポット。
それがモナコ海洋博物館です。
この建物は、100年以上前にモナコ大公アルベール2世の高祖父であり、海洋学者のアルベール1世により創立されました。
岩山の側面に建設されたその印象的な建造物は、海の寺院として100年以上も前から地中海を見守っています。
博物館では、6000匹を超える海洋生物を見ることが出来ます。
今回、残念ながら時間がなかったので、私は展示物をそれほど見ることが出来ませんでした。
しかし、入り口の前に建つタコの銅像や黄色いサブマリン、そして海に面したこの建物の周りを散策するだけでも面白かったです。
モナコ公国の食べ物事情
フランスとイタリアに挟まれた国だからでしょうか、モナコの郷土料理はフランスとイタリアの食文化の影響を受けています。
モナコのハイソなイメージで「 全て高いのでは? 」という先入観があった私ですが、食事は意外と手頃な価格で食べることが出来ました。
まず「 美味しそう 」と立寄ったのが、サンドウィッチスタンド。
結構人が並んでいましたが、無事食べたいものを買えました。

なるほど、
並ぶのがうなずける美味しさでした。
フランスもイタリアもその食文化は有名です。
これらの影響を受ける料理は、不味いわけがありません。
この後にレストランに入ったのですが、こちらはパスタやピザなどイタリアの影響を受けた料理がメインでした。
そういえば、店員さんもイタリア語を話していたような。
先にも書いた条件で、移住が厳しい国なので、隣国からモナコに通勤するという人も多いかもしれませんね。
モナコ公国のお土産
もちろん観光地であるので、お土産屋さんは街角で見かけます。
モナコのロゴ入りのアイテムや、王室ご用達の高級チョコレート、またはフーガス・デ・モナコというモナコの郷土お菓子もあります。
コスメに敏感な人は、モナコ発のコスメブランド、エリアブリンも気になるのではないでしょうか?
F-1モナコグランプリを意識したものも記念になります。

私もレーシングカーのおもちゃを
買いました。
私は旅先では、必ず地元のスーパーに行きます。
今回もスーパーを見つけたので、早速入りました。
どちらかと言うとちょっとおしゃれな高級スーパーでしたが、売っているものは決して手が届かない物というわけではなく、やはりお土産屋さんよりは手頃に買い物が出来ます。
スーパーには、やはりフランスやイタリアの食材が豊富です。
私はそこでボトルの形が可愛いという理由で、あるフランスワインを買ったのですが、レジに持って行くと、お店のおじさんが「 これは美味しいよ 」と太鼓判を押してくれました。
お土産探しの際、地元のスーパーはモナコでもお勧めします。
まとめ
大富豪やセレブばかりが集まる国として、モナコ公国という国は私には縁はないと思っていましたが、思いがけず訪れることが出来ました。
たぶん高級なカジノやホテルなどに立ち寄れば、その高級感を肌で感じることが出来たかもしれませんが、そうしなかったからか、どちらかというと、また行きたいという親しみを覚えました。
暖かい気候に綺麗な街並み、食事が手頃で美味しかったこと、そして地元スーパーで楽しく買い物が出来たことなどがそういう気持ちにさせてくれたのかもしれません。
夕方になり、ライトアップされた街の風景を船の上から眺めることが出来ましたが、それは美しく、ずっと眺めていたいものでした。
確かに1日で色々見ることが出来る小さな国ですが、次回はもう少しゆっくり散策したいと思いました。
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この記事で、ちょっとした旅行気分を味わって頂けたら幸いです(^^♪