ボーナスで引かれる社会保険料の計算方法とは?計算例や注意点を解説

スポンサーリンク
この記事は約7分で読めます。
  • ボーナスからも社会保険料は引かれるの?
  • そもそも社会保険料って何?
  • ボーナスにかかる社会保険料はどうやって計算してるの?

この記事では、このような悩みを解決します。

 

じろーパパ
じろーパパ

社会保険料って結構な金額引かれますよね。

 

会社員の楽しみの一つでもあるボーナス。

 

ボーナスは、毎月の給与をもらう時よりも、頑張って働いたかいがあったなと感じるものです。

 

しかし社会保険料が予想以上にたくさん引かれていて、ショックだった人も多いのではないでしょうか。

 

社会保険料ってよく分からないけど、一体どうやって計算されているんでしょうね?

 

実は、ボーナスで引かれる社会保険料の計算方法は、毎月の給与の社会保険料の計算方法とは違います。

 

なぜならボーナスで引かれる社会保険料の計算方法は、「 標準賞与額 」を基準にしているからです。

 

   本記事の内容

  • 社会保険料の計算は4月から6月の給料で決まる!
  • 社会保険料の計算をシミュレーションしてみた!

正しい計算方法を理解し、「 せっかくのボーナスなのにがっかり 」みたいな事がないようにしていきましょう。

記事の信頼性

この記事を読み終えると、ボーナスで引かれる社会保険料の正しい計算方法が分かるようになりますよ♪

 

では早速みていきましょう。

 

社会保険料の計算は4月から6月の給料で決まる!?

給料明細まず、社会保険料とは何かですが、以下の総称です。

  • 健康保険料( 40歳以上は介護保険料が上乗せ )
  • 厚生年金保険料
  • 雇用保険料

 

よく社会保険料の計算は4月から6月の給与で決まると言われますが、これは若干間違いです。

 

社会保険料の中で、それに該当するのは健康保険料と厚生年金保険料です。

 

雇用保険料は、毎月の給与を元に計算されます。

 

健康保険料と厚生年金保険料は、4月から6月の給与の平均額を元に保険料が計算されます。

 

この平均額を「 総報酬月額 」と言います。

 

ここまでは、給与の場合です。

 

ではボーナスの場合はどうでしょうか。

 

ボーナスは「 標準賞与額 」を元に計算します。

 

標準賞与額とは、支給されるボーナスの1,000円未満を切り捨てた額です。

 

ボーナスの支給額が10万1,500円なら10万1,000円です。

 

つまりボーナスの場合は、

 

支給されるボーナスの額に対して保険料が計算されるので、毎月の給与で引かれる社会保険料とは異なります。

 

それなので、ボーナスが総報酬月額より多い場合は、引かれる社会保険料も多くなります。

 

以下が具体例になります。

 

・給与平均額( 総報酬月額 ):30万円

 

社会保険料:43,785円

 

・ボーナス( 標準賞与額 ):50万円

 

社会保険料:72,975円

 

72,975円-43,785円=29,190円

 

差額:29,190円

 

え~、こんなに違うの?

じろーパパ
じろーパパ

そうですね。

だいぶ多く引かれます。

 

いつもと同じ社会保険料がボーナスでも引かれると思っていると、かなりがっかりする展開になりますよ。

 

ボーナスの社会保険料の計算の注意点

確定申告 電卓次に、ボーナスの社会保険料の計算の注意点をご紹介しますね。

 

注意点は2つです。

 

1つは、ボーナスにかかる健康保険料と厚生年金保険料には上限があります。

 

健康保険料では、年間のボーナスの合計額が573万円

 

厚生年金保険料では、1ヵ月あたりのボーナスの合計額が150万が上限となります。

 

以下の具体例でみていきますね。

ボーナス :夏300万円、冬350万

 

年間合計額:650万円

 

◆各上限との差額健康保険料:650万円-573万円=77万円

 

差額分77万円

 

厚生年金保険料:( 300万円‐150万円 )+( 350万円‐150万円 )=350万円
差額分350万円

 

上記の差額分には、保険料はかかりません。

 

じろーパパ
じろーパパ

高額なボーナスがもらえる人には、

嬉しい制度ですね。

 

 

2つ目は、あまりないとは思いますが年に4回以上ボーナスが支払われる場合です。

 

この場合の健康保険料と厚生年金保険料の計算方法はまた少し異なります。

 

年間( 7月1日を起点 )の給料と、ボーナスの合計額を12で割った金額を元に計算されるようになります。

 

では、次から具体的な計算例をみていきましょう。

 

社会保険料の計算をシミュレーションしてみた!

電卓それでは、ここから新卒の初めてのボーナス40万円というケースで、社会保険料の計算をシミュレーションしてみますね。

 

健康保険料

健康保険料=ボーナスの金額×健康保険料率÷2( 会社が半分負担するため )

 

=40万円×10.29%÷2

 

20,580円
※健康保険料率は協会けんぽ「 令和3年度大阪府保険料額表 」を参照。

 

※健康保険料率は各都道府県によって違います。

 

厚生年金保険料

厚生年金保険料=ボーナスの金額×厚生年金保険料率÷2( 会社が半分負担するため )

 

=40万円×18.3%÷2

 

36,600円
 

※厚生年金保険料率は、日本年金機構「 厚生年金保険料額表 」を参照。

 

雇用保険料

雇用保険料=ボーナスの金額×雇用保険料率

 

=40万円×0.3%

 

1,200円
※雇用保険料率は、厚生労働省「 令和3年度雇用保険料率 」を参照。

 

社会保険料の金額

2万580円+3万6,600円+1,200円

 

58,380円
シミュレーションは以上です。

 

まとめ

まとめ

いかがだったでしょうか?

まとめると、

  • ボーナスの社会保険料は4月から6月の給与の平均額ではなく、ボーナスの支給額を元に計算
  • ボーナスにかかる保険料には上限があり、健康保険料は年間のボーナスの合計額が573万円、厚生年金保険料は1ヵ月あたりのボーナス合計額が150万です
  • ボーナスの支給が4回以上ある時は注意が必要
  • 健康保険料の計算方法は、ボーナスの金額×健康保険料率÷2
  • 厚生年金保険料の計算方法は、ボーナスの金額×厚生年金保険料率÷2
  • 雇用保険料の計算方法は、ボーナスの金額×雇用保険料率

今回はボーナスで引かれる社会保険料の計算方法をご紹介しました。

 

社会保険料は、ボーナス、給与の支給額の約15%程と高額です。

 

しかし社会保険は、もしもの時や将来のための保険です。

 

健康保険料をたくさん納めていれば、業務以外で事故などで働けなくなった時の傷病手当金が増えます。

 

厚生年金保険料をたくさん納めていれば、将来もらえる年金が増えます。

 

たくさん支払っているからと悲観することはなく、将来のためやもしものためだと思えば少しは前向きに捉えられるのではないでしょうか。

 

この記事が少しでもお役に立てば幸いです(^^♪

【 人気ブログランキング 】

ブログランキングに参加中です。

応援して頂けると嬉しいです!

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
雑学
じろーパパの見聞録
タイトルとURLをコピーしました