
- ボーナスからも所得税が引かれるの?
- 払い過ぎてたら年末調整で戻ってくるの?
- なんで冬のボーナスの方が所得税が高いの?
この記事では、このような悩みを解決します。

私も以前から、ボーナスから引かれる
所得税が高いと感じていました。
誰もが待ち望むボーナス。
ボーナスが出たら、を買おうかなと考えるだけで楽しくなってきますね!
ボーナスぐらい額面通りもらえればいいのですが、実際は違います。
よくよく明細を見ると、結構な額の所得税が引かれています。
このボーナスから引かれた所得税を、高いと感じる方も多いのではないでしょうか?
実は、ボーナスから引かれる所得税が高いかどうかは、計算すれば分かるんです!
なぜなら、ボーナスから引かれる所得税は、国税庁のHPを参考にすれば計算出来るからです。
本記事の内容
- ボーナスにかかる所得税が高いと年末調整で還元される!?
- 冬のボーナスにかかる所得税は高い?
ボーナスにかかる所得税が思ったより多いと本当に正しいのか、年末調整で還元されるのか不安になってしまうものです。
ちょっとしたことですが、こういうことを知っておくと知識の幅が広がりますよ♪
記事の信頼性
- 所得税は、国税庁「賞与に関する源泉所得税額の算出率の表」を元に計算
- ボーナスの平均は、厚生労働省「毎月勤労統計調査」の「夏季・年末賞与の支給状況」を参照
この記事を読み終えると、ボーナスから引かれる所得税が高いのかどうか、計算する方法が分かるようになります。
では早速、ボーナスにかかる所得税から計算していきましょう。
ボーナスにかかる所得税が高いと年末調整で還元される!?
まずはボーナスから引かれる所得税の計算方法について解説しますね。
今回は新卒の初めてのボーナスというケースでみていきます。
前月の給料:20万円
ボーナス :40万円

ここから所得税が引かれます。
所得税は、ボーナスの金額から社会保険料の合計額を引いた額に、源泉徴収税率をかけたものになります。
健康保険料+厚生年金保険料+雇用保険料=社会保険料
今回は社会保険料を6万円と仮定します。
所得税( 源泉徴収税額 )=( ボーナスの金額ー社会保険料 )×源泉徴収税率
=( 40万円ー6万円 )×4.084%
=13,885円
今回の例では、引かれる所得税は13,885円ということになります。
※源泉徴収税率は国税庁の「賞与に関する源泉所得税額の算出率の表」を参照しています
なお源泉徴収税率( 4.084% )は、前月の給与20万から該当の税率を当てはめます。
上記が所得税の計算方法となります。
では、本題の年末調整についてです。
まずはそもそも年末調整が何なのかをご説明します。
年末調整って何?
年末調整の言葉自体は知ってるかと思いますが、具体的にどういうものなのか知らない人は多いと思います。
年末調整とは、読んで字のごとく年末に行う調整です。
何を調整するかというと「 所得税 」です。
所得税は,、1月1日~12月31日まで1年間の収入の合計に対して計算されます。
ですので、本来は12月31日を過ぎないと計算ができません。
しかし会社員の方などは、毎月の給与から所得税が引かれていますよね。
実はその所得税の金額は、「毎月同じくらいの給料を受け取ったとしたら所得税はこのぐらいの金額」というざっくりと計算された概算の金額なのです。
実際は働いた時間によって毎月の給与が変動したり、昇給によって給与が上がったりするので概算の金額と同じになることはなかなかありません。
そこで年末に1年間の正しい金額を計算し、所得税を払い過ぎていれば還付され、逆に足りなければ追加で所得税を納める。

これが年末調整です。

なるほど!
そういうことなんですね!
ではどのような場合であれば、ボーナスで引かれた所得税が還付されるのでしょうか。
結論、ボーナスの前月の給与が残業などで普段より多い場合です。
具体例をご紹介します。
- 毎月の給与:20万円
- 前月の給与:26万円
- ボーナス :34万円
※全て社会保険料を引いた額とします
上記のような場合、所得税率( 源泉徴収税率 )は本来4.084%ですが、6.126%に上がってしまいます。
34万円×6.126%=20,828円
34万円×4.084%=13,885円
20,828円‐13,885円=6,943円
この場合は年末調整で差額、6,943円が還付されます。
※源泉徴収税率は、国税庁「賞与に関する源泉所得税額の算出率の表」を参照しています。
ボーナスの所得税率( 源泉徴収税率 )は、79,000円~252,000円を超えると一段階上がってしまいます。
ですので、皆さんもこの金額は覚えておくと役に立ちますよ!
冬のボーナスにかかる所得税は高い?
通常の会社であれば、夏と冬に年に2回ボーナスがある会社が多いかと思います。
よく冬のボーナスの方が所得税が高いと言われますが、それはなぜなのでしょうか?
これは簡単で、夏より冬のボーナスの方が多い会社がほとんどだからです。
ですから夏よりも冬の方が、ボーナスにかかる所得税は高いという訳なんです。
厚生労働省が発表する「毎月勤労統計調査」の「令和元年夏季・年末賞与の支給状
況」では、
- 冬は39万733円
- 夏は26万1,268円
がボーナスの平均金額となっています。
※調査産業集計、規模5人~29人
ただし業種や会社規模で金額に大きく開きがあるので、気になる方は毎月勤労統計調査をご参考ください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると、
- ボーナスから引かれる所得税額は前月の給与によって決まり、毎月の給与より多い場合は還付される可能性がある
- ボーナスから引かれる所得税額を導き出す計算方法は【 所得税( 源泉徴収税額 )=( ボーナスの金額ー社会保険料 )×源泉徴収税率 】
- ボーナスの所得税率が上がる最初の境目は25万2,000円
- 年末調整とは年末に1年間の正しい所得税を計算し直し、還付or追加徴収する手続きのこと
- ボーナスは夏より冬の方が多いので、冬のボーナスは引かれる所得税も高くなる
今回はボーナスにかかる、所得税の計算方法と年末調整についてご紹介しました。

おかげでスッキリしたよ!
ありがとう。

そう言ってもらえると嬉しいです。
ぜひ計算してみて下さいね!
ボーナスの前月にたくさん残業した人は、ぜひ計算して確かめてみてください。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです(^^♪